小説「火花」はお笑い芸人のピース又吉さんによって書かれ、2015年3月に発売された中編小説です。
お笑い芸人ピース又吉さんといえば、人気お笑い番組「ピカルの定理」でブレイクした芸人の1人です。読書芸人としてもテレビで取り上げられていましたね。
火花はそんな「お笑いタレントが純文学作品で主要文芸誌にデビュー」ということで発売前からかなり話題になっていました。発売後も各地の書店で品切れが続出し、ついには芥川賞まで獲得。その後映画化まで決定しました。
火花の登場人物とそのキャストを紹介！
写真：あの人のネタ
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中編小説「火花」で芥川賞を獲得したお笑い芸人のピース又吉さん。
人気お笑い番組「ピカルの定理」でブレイクした芸人の1人です。
それでは今話題の「火花」の主要な登場人物を紹介していきます。
【徳永】
本作の主人公で頭も良く、冷静な人物です。若手のお笑いコンビ「スパークス」のメンバーの1人で、美容師に練習台にされた銀髪がトレードマークです。熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と出会い、自分とは正反対な彼に惹かれて弟子入りを志願します。
写真：CINRA.NET
映画でのキャストは今話題の若手実力派俳優、菅田将暉さんです。
【神谷】
お笑いコンビ「あほんだら」のメンバーの1人で、徳永より4歳年上先輩芸人です。奇抜な発想をする所謂天才肌の持ち主で、人間味に溢れています。しかしその真っ直ぐすぎる性格ゆえに人付き合いが悪いため、他の芸人からの評判はあまり良くありません。
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キャストはこちらも有名な俳優の桐谷健太さん。
【山下】
徳永の相方です。スパークスのツッコミ担当でもあり、彼とは中学からの友人です。
【大林】
神谷の相方です。こちらもあほんだらのツッコミ担当。また元不良のため喧嘩っ早い性格で神谷同様あまり評価は良くありません。しかし、情に篤い面もある男です。
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キャストはなんと実際のお笑い芸人である「2丁拳銃」の川谷修士さん。
【真樹】
神谷と同棲をしている女性です。恋人かと思いきや神谷は否定しています。
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キャストは木村文乃さん。この方も有名な女優さんです。
映画火花、やはり豪華なキャストです。
火花のあらすじについて紹介！
写真：映画.com
火花の物語全体のあらすじを紹介していきます。
お笑いコンビ、スパークスの徳永は営業で出掛けた熱海の花火大会の会場で、4歳年上の先輩芸人であるお笑いコンビ、あほんだらの神谷に出会います。
徳永は神谷の自分には無い破天荒で、常識破りで、けれど自分が面白いと思うことを貫く、そんな彼の独特なセンスに惹かれます。
そこから徳永は神谷との親交を深めていきます。
そして徳永は神谷に弟子入りを申し出、神谷はこれを快諾します。
ただし、条件として「自分の伝記を書いて欲しい」と頼みます。こうして伝記の1ページ目と共に、徳永と神谷の師弟関係が始まります。
しかしスパークス結成10年目に徳永の相方が同棲相手の妊娠を機に芸人を辞めてしまいます。
徳永もまた辞めざるを得なくなってしまいます。
一方神谷は芸人として中々売れず借金ばかりが増え、同棲相手の真樹のヒモ状態になっていました。
神谷はそのまま失踪してしまい、師弟関係であった彼等は疎遠となってしまいます。
一年後、徳永は不動産屋で働いていました。そんな彼に失踪していた神谷から連絡があります。
彼もまた、事務所を解雇され、芸人を辞めざるを得なくなっていました。
そんな2人はある日、熱海へと旅行へ行きます。
2人が出会った場所でもあることを懐かしみつつ観光していると、素人参加型のお笑い大会があることを知ります。
生きている限り、自分達はバットエンドではない。まだ途中で、ここから続くのだ。
と気付いた2人はネタ作りを始め、徳永は再び神谷の伝記を書き始めます。
まとめ
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火花は難解な漢字や文章表現が非常に多く、普段あまり小説を読まないという方には読み辛いためあまりお勧めできません。しかし、映画化もされますので活字に慣れていない方は是非映画の方を見るのをお勧めします。
又吉さんの作品は独特な表現も多く、一定の人にはとっつきにくい印象があるかもしれません。しかし、登場人物一人一人の芸人としての、人間としての、プライドや信念、葛藤など本当に細かく描写されていていつのまにか世界観に引き込まれてしまいます。ここまでの描写は同じお笑い芸人だからこそ書けたのでしょうね。