探偵ナイトスクープは、関西を中心に絶大な人気を誇るバラエティー番組です。毎週視聴者から寄せられる依頼を、探偵役となった芸能人が解決するというシンプルなスタイルですが、その中には大きな感動を呼び起こした名作がいくつも存在します。以下では、そのうち特に取り上げられることが多い3作品をまとめてあります。
23年間会話のない夫婦
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この依頼は文字通り23年間も会話のない夫婦のことを心配した18歳の息子が何とかして二人に話をさせて欲しいというものです。息子が物心ついたときにはすでにそのような状態になっており、母から父へ話しかけることはあるものの、父から母へは一切ないということのようでした。この依頼に取り組んだのは、カンニングの竹山隆範さんで父親に理由を問い合わせるうちに意外な背景が分かってきました。
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何でも父親によると、子供が生まれて母親がそちらに構いきりになったことに嫉妬して口を利かなくなり、一度そのようになってからは引っ込みがつかなくなってしまったとのことでした。何度か会話を試みようとしてけれども気持ちの踏ん切りがつかずにいるうちに気づけば20年以上が経過してしまったということで、竹山さんの奮闘によって晴れて夫婦の会話が復活したという回です。
おじいちゃんはルー大柴
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この作品は、中学生の女の子からの依頼で、何でも亡くなった彼女の祖父がタレントのルー大柴さんにそっくりだったということで、テレビでその姿を見るたびに目に涙を浮かべているのを見た母親が何とか祖父に合わせてやりたいと思って投稿したものです。ルー大柴さんは、番組の顧問という役柄で通常であれば探偵役として依頼を解決する立場ではありませんが、このときは依頼者の希望に沿って自ら女の子と対面し、一日中おじいちゃんとして振る舞うこととなりました。最終的には二人の間に実際の祖父と孫に近いような絆が芽生え、最後の別れの際には二人とも号泣するなど大きな感動を巻き起こしました。
亡き父にそっくりな飯田選手とキャッチボール
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上の2作品に負けず劣らずの感動回とされるのが、亡くなった父親にそっくりな元プロ野球選手である飯田哲也さんに父親との思い出があまりない弟とのキャッチボールを依頼するというものです。探偵役は松村邦洋さんが務め、自らヤクルトスワローズの広報に直談判して飯田さんとのキャッチボールを実現させることに成功します。父親を思わせる飯田さんを見て思わず涙を浮かべながら一生懸命キャッチボールをする弟の姿に多くの視聴者が涙した文字通りの神回といえる作品です。
これからも更なる感動を
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ここで挙げた3作品以外にも探偵ナイトスクープで感動を呼び起こした回は数多くあります。時代を超えて愛されている番組ですし、もともと関西ローカルであったのが現在では日本中で放送されていることから、今後も多くの人に感動を与え続けて欲しいものですね。