週刊FLASH11月22日号では、いまだ“ムショぼけ”が続くという田代まさし(66)の取材記事が掲載されています。そこで初めて“妻”の存在を明らかにしました。
薬物で逮捕されること5回、人生で3回目の服役を終えた田代。2020年7月に、懲役2年6カ月(うち6カ月は保護観察付き執行猶予2年)の判決が確定し、10月27日、福島刑務所から満期出所。
「今までで、いちばんキツかったよ。福島刑務所は楽だと聞いていたのに、5回も懲罰を受けたからね」と力なく笑う“マーシー”だが、顔の血色はいい写真も掲載されていました。
【出所して1週間の田代まさし】
逮捕前は糖尿病で気絶するほど体調が悪かったそうだが、刑務所の規則正しい食生活に、運動時間は筋トレをしていたおかげで、かなり健康になったと語ります。
しかし、服役中は刑務官に苛められて、精神的にかなりつらかったようです。若い刑務官からは『年下にここまで言われて恥ずかしくないのか』とかイビられたり、顔を知られているから他の受刑者から喧嘩を売られることも。田代も怯むことなく『いつでもやってやるよ』なんて言い返したりしていたと、笑いながら話します。
今回の裁判中には、恩人である志村けんが亡くなるという悲報がありました。当時田代は、入院中の病院から『自分が代わりに死ねばよかった』とコメントを出していました。
今は、早く東村山市に墓参りに行き挨拶したいと思っていると打ち明けました。
念願の出所を果たし、最初に口にしたのは妻が用意してくれた豆腐だったといいます。海外映画によく出てくるシーンで、縁起物として豆腐の角を食べると、黒い自分を豆腐のように白くするという意味があるようです。これをやってみたかった田代は、妻に用意してもらい、出所後に刑務所の前ですぐに食べたそうです。でもそれより美味しかったのは、帰宅して食べた妻の手料理で「心に沁みたなぁ」と振り返っていました。
実はこれまで“現妻”の存在を、ひた隠しにしてきた田代。長男と長女をもうけた前妻とは、2005年の一度めの服役中に獄中離婚しています。
現妻とは、2011年に府中刑務所に収容される直前に入籍。デビュー当時から田代のファンで、「世界中探してもこれほど俺のことをわかってくれるのはこいつだけだ」と感謝していると語ります。
今後は、妻の助けを得ながら、薬物との闘いを続けることになる田代。保護観察官にも『奥さんが監視役ですからね』と言われたそうです。妻となるべく一緒に行動することで、薬物に出会うきっかけが生まれなくなるので、すごく助かると話していました。
これからは薬物依存症からの回復を支援する施設「ダルク」に通いながら、講演活動やYouTubeでの発信をおこなう予定だそうです。「俺ほど身をもって薬物の怖さを伝えられる人間、いないでしょ?(笑)」
歌手・鈴木雅之とは以前までよくやり取りしていたようで、『みんなの信用を取り戻すのは難しいぞ。でも俺は、お前が信用を取り戻すことを信じて、ずっと待ってるからな』というメールをくれたと明らかにしました。
また鈴木雅之の隣で歌うのが夢なんだよな……と、ぽつりとつぶやいていました。“懲りない男”の新たな人生、まだまだ長く険しい道になりそうです。
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