近藤真彦と言えば、1979年に放送された武田鉄也主演「3年B組金八先生」に、同じジャニーズ事務所の田原俊彦、野村義男とともに出演し、番組終了後は「たのきんトリオ」として一世を風靡しました。当時のジャニーズ事務所は、フォーリーブス、郷ひろみらは輩出していたものの、現在のような大きな事務所ではありませんでした。
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当時のジャニーズ事務所では、たのきんトリオをグループとして活動はさせていたものの、レコードに関してはソロでデビューが基本方針でした。そのため年齢的にも先輩であった田原俊彦が1980年6月にデビューを果たし、近藤真彦は満を持して1980年12月にレコードデビューすると、その後もヒット曲を連発し、「ベストテン」「トップテン」といったチャート番組の常連として君臨していました。
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近藤真彦がアイドルとして活躍していた1980年代は、ジャニーズ勢だけでなく、女性アイドル全盛の時代でもありました。1982年には現在でも活躍する小泉今日子、早見優、石川秀美らがデビューしています。当時のアイドルの恋愛事情はというと、携帯電話もなく、事務所もアイドルを徹底してガードしていた時代ですから、専ら電話番号を記したメモを番組中に渡すのが常套手段だったようです。
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こういった状況の中で、近藤真彦の恋愛事情はというと、「ツッパリ」「男臭さ」をイメージした売り出し戦略でしたから、浮いた噂は全くありませんでした。また、当時はドラマのキスシーンだけでも、ファンから嫌がらせがされる時代ですから、近寄る女性アイドルもいなかったのかもしれません。
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そんな近藤真彦の熱愛の相手と言えば、中森明菜です。1982年にデビューした中森明菜は抜群の歌唱力と世界観で、1980年デビューの松田聖子とともに時代の歌姫として君臨していました。また、中森明菜はデビュー前から近藤真彦の大ファンであったことを公言しており、双方のファンも何となく二人の仲を公認する雰囲気になってきたのも事実です。こういった状況の中で、1985年に公開された二人の主演映画「愛・旅立ち」は、いよいよ二人の結婚が近いのかという憶測を呼びました。
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順風満帆かに見えた二人の関係に大きな転機が訪れたのが1989年です。中森明菜が近藤真彦の自宅で自殺未遂事件を起こしてしまったのです。その後、1年間、中森明菜は芸能活動を休止することになり、復帰会見では近藤真彦自身も同席する異例なものとなりましたが、結局、中森明菜との結婚は実現しませんでした。
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中森明菜の自殺未遂については様々な憶測が流れていますが、まとめてみると、近藤真彦が中森明菜から借り受けた結婚資金8,000万円をレースに使用した、ハワイにおける松田聖子とのキス写真が流出したという2点があげられます。いずれにせよ、結婚を望んだ中森明菜と、結婚は時期尚早だと考えていた近藤真彦の意識のずれが大きかったようです。
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その後、浮名を流すことのなかった近藤真彦ですが、1994年に一般女性との結婚を発表します。お相手は日本マタニティフィット協会ディレクターのヨガインストラクターの和田敦子さんです。料理研究家の井上絵美さんの紹介がきっかけだそうで、結婚14年目で男の子が誕生しています。男の子は名門私立小学校に入学し、夫婦仲も良いそうです。
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様々な出来事があって、一度は結婚することを諦めていた近藤真彦ですが今では良き夫、良き父として幸せな家庭を築いています。