フィリピン入国管理局は９日、人気漫画を無料で読める海賊版サイト「漫画村」を運営していたとして、星野ロミ容疑者（27）を拘束したと明らかにしました。福岡県警などがその後、著作権法違反の疑いで逮捕状をとったことが、捜査関係者への取材で明らかになりました。
地元紙マニラ・ブレティンによると、フィリピンの入国管理局が、ニノイ・アキノ国際空港で運営者の星野ロミ容疑者（28）の身柄を拘束したと報じました。
星野容疑者は、漫画家の了承なしに無断で作品をウェブ上に掲載する「漫画村」を運営していた疑いがもたれています。このサイトは２０１６年１月に開設され、１８年４月まで運営していましたが、現在は閉鎖されています。
また、朝日新聞によると一般社団法人「コンテンツ海外流通促進機構」の集計では17年9月から18年3月までにのべ6億2千万人が閲覧しており、被害額は推計で約3200億円にのぼるといいます。星野容疑者をめぐっては、漫画村に作品を無断で掲載されていた、ある漫画家が原告となって米国で民事訴訟が提起され、その身元が特定されていました。
では、漫画村を運営していた星野容疑者はどんな人物だったのでしょうか？
名前：星野ロミ（ほしの ろみ）
年齢：28歳
職業：海賊版違法サイト運営者
在住：フィリピン
人種：日系ドイツ人
身柄が確保された星野容疑者ですが、多数の違法サイトを運営していたということ以外にも、ネット上では極めて有名な人物であったそうで、自らの写真をネット上に公開していました。この人物はアフィリエイト界では知る人ぞ知る、超有名人物だったのです。
そもそも、星野容疑者が運遺影していたとされる「漫画村」は無料で見ることができるビューワーサイトでした。
海賊版サイトと呼ばれる違法にアップロードされた著作物をまとめ、管理しているサイトであるとして、ネットユーザーからは賛否両論が上がっているサイトとして知られています。
ちなみに、漫画村で閲覧できる書籍は少年・少女・青年漫画から雑誌、女性誌・青年誌までありとあらゆるジャンルの書籍を”無料”で閲覧することが出来ていました。現在は閉鎖されているので、閲覧はできませんが。
問題視されていた漫画村ですが、漫画村が目をつけられた瞬間から星野容疑者は「漫画タウン」という代替サイトを運営していたり、さらに漫画タウンが閉鎖されたら漫画塔と呼ばれる代替サイトを運営していたことも判明しています。
出来上がったコンテンツとは、誰かがユーザーや利用者のために作品を手がけたそれる芸術作品や著作物のことで、漫画を始め、ゲームや音楽、映画やTV動画などは無料で楽しめて当たり前だと開き直ったコメントもしているのです。
さらに、2019年1月現在で運営者である星野容疑者が逮捕されていないという現状を、痛烈に煽っていることでも知られています。ヤバいですよね…。
そんな星野容疑者ですが、漫画村の他にも違法サイトを多数運営していたことが明らかとなりました。
違法アダルトサイト：Share Video、Share Movie
違法漫画同人サイト：Free Books、You Books
2chまとめサイト：関係ないニュース、楽々アンテナ、スオミネイトrootan
インターネットをよく利用する方であれば、こうした違法サイトにお世話になった方もいらっしゃるのかとも思われますが、実は星野容疑者が運営していたということが明らかになっています。容疑者がバレてしまったという経緯については、情報開示請求された際に明らかになったといわれています。
星野容疑者の逮捕に、ネット上では以下のようなコメントが寄せられています。
「捕まったよかった。これからもこういった奴はどんどん捕まえてほしい。」
「なぜ海賊版サイトが無くならないかというと単純に儲かるからだろう。儲からないように法整備をしなければ結局永遠にイタチごっこ。海賊版サイトに広告を出した会社や代理店も摘発・罰金、閲覧者にも罰則を与えるようにしないと。」