X
    Categories: LIFE

みかんは英語で「オレンジ」じゃなかったってホント?!


みかんは英語でなんという?


写真:bizamurai.com

みかんは英語で「オレンジ」という認識している人がほとんどだと思います。実はそれ、間違いなんですよ!オレンジは私たちもよく食べているネーブルオレンジやバレンシアオレンジなど、みかんとは異なり皮が厚くて手でむきにくいフルーツのことを指します。では、オレンジよりも小ぶりで皮がするっと手でむける、日本の冬に欠かせない、みかんは英語でどう言うのでしょうか?

ADVERTISEMENT

みかんの種類によって呼称が異なる

実はみかん、英語の表現は一つではなく、産地によって異なるのです。

中国原産:mandarin(マンダリン)


写真:lamafoods.com

ADVERTISEMENT

中国が原産のみかんは、英語でmandarin(マンダリン)と言います。もとはインドのアッサム地方で作られましたが交配等で変化を重ねつつ、世界中に広まりました。常緑低木、白く可愛らしい花を咲かせます。実がなるのは秋から冬にかけて、熟れた皮の色は黄色からだいだい色をしています。酸味は弱く、糖度がとっても高いのが特徴です。名前の由来は2つあると言われています。まず1つは中国清朝時代の高級官史が着ていた服の色がマンダリンの様な色をしていたという説と、官史が贈り物としてマンダリンを献上していたから、という説です。どちらにしても、そもそも当時の官史のことを西洋人は「マンダリン」と呼んでいましたので、清朝の官史と深い関わりがあるのですね。マンダリンの皮からマンダリンオイルという精油が作られます。これはアロマテラピー等で人気があるオイルで、とくに同じ柑橘系でも、レモンやグレープフルーツよりも刺激臭が少ないので重宝されています。point 411 | 1

ADVERTISEMENT

北米・南アフリカ原産:tangerine(タンジェリン)


写真:www.earthwiseoils.com

ADVERTISEMENT

北米や南アフリカが原産のみかんは英語でtangerine(タンジェリン)と呼ばれています。タンジェリンは、デコポンやポンカンの仲間です。色はマンダリンよりも赤っぽい濃いオレンジ色をしています。皮は硬いので、どちらかというとみかんよりオレンジの様な外観ではありますが、オレンジに比べると皮はむきやすく、手でするっとむくことができます。味はオレンジほど酸味は強くなく、しっかりした甘味でジューシーです。タンジェリンの旬は1月から3月で、日本へはアメリカから輸入されたものが市場で売られています。タンジェリンはインドから中国、モロッコを経由してアメリカでも栽培されるようになったと言われています。そのため、タンジェリンと言う名前は、当時モロッコ人を意味した「タンジール」に由来しているという説が濃厚です。また、1870年代に、アメリカ南部においてL・Gダンシー大佐がタンジェリンを栽培し始めたことから、「ダンシー・タンジェリン」と言う別名もあります。タンジェリンもマンダリンと同じく、皮からオイルが作られています。香りや効果効能はマンダリンと酷似していますが、タンジェリンの方が抗ストレス作用が強いと言われています。point 505 | 1

ADVERTISEMENT

日本のミカンは何という?


写真:sirabee.com

では、日本で作られている代表的なみかんは何と呼ばれているのでしょうか?正解は「Satsuma(サツマ)」です。では、どうしてそのような名前で呼ばれているのでしょうか?ちなみに、日本のみかんは有田みかんや愛媛みかん、色んなみかんがありますが、実はこれは全て「温州みかん」といいます。温州みかんはもともと中国の温州地方が原産地であるとされ、その地名から温州みかんと名づけられましたが、中国から日本へ持ち帰った橘(ミカン科の木)が偶然甘い実を付けたことが始まりで、鹿児島県で栽培がスタートしました。温州みかんは収穫時期によって4つの種類に分けられます。9月から10月ころに収穫するのが極早生(ごくわせ)温州、10月から12月にかけてが早生(わせ)温州、11月から12月が中生(なかて)温州、1月以降に収穫されるのは普通温州です。すっきりとした爽やかな味を楽しみたいなら極早生温州、甘味だけでなく、酸味とコクのバランスも楽しみたければ早生温州、コクのある甘味が欲しければ中生温州、甘さが一番楽しめるのが普通温州とされています。point 535 | 1

ADVERTISEMENT

海外ではMikan(みかん)は通じる?


写真:www.city.nichinan.lg.jp

アメリカや欧米諸国をはじめ、温州みかんは世界各国でも広く売られています。特にイギリスはみかんの輸入量が1位で、特にクリスマスの靴下の中に、ナッツやチョコと一緒にみかんを入れる家庭も多くあるそうです。海外でも浸透しているみかん、欧米ではmikanとそのままの名前で呼ばれる地域もあるようですよ。

ADVERTISEMENT