少し前までは、素人がちょっとした家具や設備を作って楽しむことを日曜大工と呼び、お父さんの休日の趣味というとらえ方がされていました。男性の方が力が強いですし、物の運搬や組み立てなどに向いていたという事が、日曜大工が男性の趣味として愛されてきている理由ということができるでしょう。以前はホームセンターというと、作業用のものが雑然と並んでいて男性的なイメージのところも多かったものです。
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最近はホームセンターも様々な商品を取り扱うようになってきていて、生活に必要なものも安く取り揃えているところが多いため、女性も多く訪れるようになりました。そこに自分で手軽にできそうな手作りの材料や道具があれば、自分好みの物を作ろうと興味を持つ方も多くなっていると考えられます。呼び方もこれまでの日曜大工というもの以外に、diyと呼ばれるようにもなり、おしゃれなイメージもついてきました。毎日家で長時間過ごしている専業主婦の方などが、より暮らしやすくするためにちょっとした家具や棚を手作りして、より過ごしやすい空間づくりを楽しんでいるという事も多いようです。本格的なもの以外にも、ちょっとした小物を作ったり、100円ショップなどで手軽に入手できるおしゃれなアイテムを組み合わせて使ったりと、作業が苦手な方でも取り組みやすいところがたくさんあります。こうしたところからdiyは流行してきているのだといえるでしょう。
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さらに、工具の進化も女性が取り組みやすくなった理由の一つと考えられます。くぎを打ち込んだり、ねじを取り付けたりすることを手で行うとすると、女性の力では難しいことも多くありました。そのため、力の強い男性が日曜大工として取り組むことが多かったのです。しかし、最近は電動工具なども安価で使いやすいものが多く登場してきていて、女性の力が足りない部分をカバーできるようになってきているのです。力を使わずに、自分の思い通りのものができるようになれば、日常生活の中で改善のアイデアがたくさんある女性がはまってしまうのは当然のことといえるでしょう。こういった理由から、男性の日曜大工というだけではなく、女性も取り組むdiyとして発達してきたのです。
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また、様々な資材が登場しているのも自分で取り組みやすくなっている大きなポイントといえるでしょう。塗るだけで良い壁材や貼るだけで良いインテリアシール、賃貸の場合に傷つけたくない壁にピンでとめられるタイプの棚など、専門的なテクニックがない方や賃貸でこれまで棚などを作ることが難しかった方もいろいろなものができます。
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家具などの大型の物を作るという事に挑戦する方も多いですが、最近の女性が取り組む場合にはちょっとした小物からスタートすることもあるようです。空いた時間に少しずつ、自分のペースで取り組んでいけるという事も、何かと忙しいことも多い女性にとっては嬉しいポイントといえます。少しずつ進めていくことで自分好みにインテリアを仕上げていくことができるのです。オシャレなパーツなども増えているので、自分らしさを出しやすくなっているという事も魅力の一つと言えるでしょう。
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色やデザインを考えながら組み合わせていくのは女性の得意技ですから、自分のセンスを生かせるところとして楽しみやすいのです。生活のしやすさにも直結するので、自分のやり遂げたことを実感しやすくなるというのもうれしいポイントです。
ちょっと日曜大工は敷居が高い、と思っている方は、ぜひどのような材料が販売されているのかなどを一度ホームセンターで見てみましょう。自分でもできることがたくさんあるかもしれません。ぜひ積極的にチャレンジしていきたいものです。