吉本芸人らが反社会勢力への“闇営業”を行ったことに端を発した騒動は、未だ終わりが見えない…。
吉本騒動は経営陣への不満や芸人同士の派閥など、吉本興業内のさまざまな問題に次々に飛び火しています。
そんななか、“芸能界と反社の切っても切れない関係”について、爆弾告発をしたのが漫談家の前田五郎(77)でした。
前田は坂田利夫(77)との漫才コンビ「コメディNo.1」で人気を博した元吉本のベテラン。
しかし、前田は吉本所属の芸人、中田カウスの自宅に脅迫状を送ったとして謹慎処分が下り、その後契約解除。40年以上所属していた吉本興業を2009年に離れました。
騒動渦中の7月21日、前田はYouTubeの配信番組でこう言い放ちました。
「大崎(洋)会長が僕らのマネージャーをしとった時にヤクザの仕事を持ってきて、それに行ってんねんから、何回も。それを出さんとええカッコ抜かしやがって」
このように訴えながら、前田は改めて吉本時代に自ら体験した闇営業について語りだしました。
「あそこ(配信番組)で言ったのは全部ほんまの話や。1980年代に吉本にいた頃は、週に何回もヤクザから仕事をもらっとった。ヤクザの営業で30万円や50万円のカネがどんどん入ってきて、まさに濡れ手に粟や。中にはギャラ100万円という仕事もあった」
また、前田曰く、そうしたお金を受け取ることへの抵抗感もなかったようです。
前田だけでなく、ほかの芸人も似たりよったりで、ヤクザとゴルフに行っただけで50万円貰った芸人もいたと証言。
続けて前田は「僕がいちばん覚えているのは、山口組直参の親分の新築祝いやね。行ってみると、1500坪の敷地に本瓦の大豪邸で、ほんまにビックリしましたわ。その場で漫才はやらず、さんざん飲み食いした後に少しだけトークを披露すると、帰り際に100万円もらえた。こんなんやから、当時、会社の仕事とヤクザの仕事の割合は4対6くらいやった。闇営業のギャラはトッパライ(現金払い)だったからありがたかった。」
「でも、これは吉本も公認やった。幹部も社員もどんどんヤクザの仕事をくれた。大崎(現会長)だって表ではああ言うけど、僕は彼を通じてヤクザの闇営業に行ったことがあったんやから」
と大崎会長を通して、闇営業に行ってたと告白しました。
1980年代に前田が吉本にいた頃は、週に何回もヤクザから仕事をもらっていたという告白…。
ネット上では以下のような意見が寄せられています。
「ある程度、年代が上の人達は、周知の話だと思う。宮迫氏の一件が世に出た時、驚きはなかった。そもそも、吉本、敢えていえば、芸能界はそういう世界と表裏一体だから。
宮迫がどこか芝居がかり、反省が薄く見えるのは、なんで自分ばかり責められるのかと内心少なからず思っているからだと思う。吉本は大きくなりすぎ、そもそも公の仕事連携させてはいけない企業。」
「昔はそういう時代だったけど、今はどうなのかということだと思う。」
「過去(過渡期)にはどこの企業でも反社会組織との係わりはあると思う。新聞屋・運送屋・鉄鋼なども元は縄張り争いにヤクザが絡んでいた時代で大きく成長した。吉本もそんな時代を経て大きく成長したと思う。が何処かで反社会組織と決別しなければならない。それには過去に反社会組織と関係のある幹部を経営から外さないとならない。それで会社が傾くなら、今でも反社会との関係が続いているから。」