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世界中の人類全体の長寿化が進行中!では、健康寿命は?


世界中のあらゆるところで長寿化が進行化されており、人類は25年前と比べて、6歳以上も平均寿命が延びていますが、同時に、様々な疾病や障害によって健康が損なわれた状態で生きる日々も延びているようです。ちなみにいうと、2013年に世界で最も平均余命が長かった国は我が国、日本の73.

4歳であり、最も短かったのはレソトの42歳だというデータが存在します。

長寿化は世界中で起こっているため、最も貧しい国々でも昔より長生きするようになっているそうです。しかし、AIDS、マラリアなどの感染症や、がん、虚血性心疾患、脳卒中などの非感染性疾患(生活習慣病)といった様々な疾病と交通事故、災害などによる障害が複雑に絡まりあって、かなりの健康損失が生み出されているのも事実です。そこで今回は、GBD(グローバル疾病負荷研究)2013の研究チームが実験を行い、世界188か国の統計データを用いて算出した、2013年における人類の平均寿命及び疾病と障害による健康損失に関する報告発表をしましたHIV/AIDSやマラリアといった感染症対策をはじめとして、過去20年にわたる母子保健対策、肥満や栄養不良などの栄養対策などが精力的に推し進められた結果、世界中で人々の健康は顕著に改善され、人類全体の平均寿命は6.point 403 |

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2歳延びた(1990年の65.point 15 | 3歳から2013年の71.point 28 | 5歳)。同時に健康寿命も5.point 42 | 4歳延びました(1990年の56.point 59 | 9歳から2013年の62.point 72 | 3歳)。point 76 | 1


写真:www.wb-gym.com

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健康寿命は、死亡に先立って、何らかの致命的でない障害によって健康ではなくなる年齢の平均値のことをいいますが、平均寿命よりも健康寿命の延びが短いということは、それだけ健康でない日々が延長されるということです。理想的には、健康寿命は平均寿命に等しくなることが望まれます。研究チームは、「人類全体が健康面で大きく進歩しています。しかし現在もなお、主要な病気や障害に対して、それをいかに効果的に予防し治療するか、その方法を発見していくことが課題として残っています」と話しています。point 236 | 1

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写真:money-academy.jp

多くの国で健康寿命が大きく延びているのは確かですが、実はそうでない国もまた少なくありません。ボツワナ、ベリーズの2013年の健康寿命は1990年とほとんど変わっておらず、各々2歳と1.point 161 |

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3歳短くなっています。また、南アフリカ、パラグアイ、ベラルーシではさらに低下しており、レソトやスワジランドに至っては、なんと10歳以上短くなっているんです。それに対して、ニカラグアとカンボジアの2013年の健康寿命は、各々14.point 114 |

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7歳と13.point 6 | 9歳も延びています。平均的な延び率の2倍以上だといいます。健康損失の大きさは、障害調整生命年(DALYs)と呼ばれる数値で示されるのですが、これは疾病、障害、早死によって失われた歳月を総合的に表したもので、1DALYは、健康寿命を1年短縮することに相当します。1990年から2013年にかけて、DALYsは3.point 161 |

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6%低下しました。point 9 | 1


写真:www.car-hokengd.com

2013年の人類全体における健康損失の主要な原因は、上から順に、1)虚血性心疾患、2)下気道感染症、3)脳卒中、4)腰痛と頸部痛、5)交通事故となっています。ちなみに男女別にみてみると、女性は交通事故が上位10位以内に入っておらず、代わりにうつ病が入るなどの違いがみられました。そして、90年代以降、人類の健康損失を飛躍的に高めた最大の要因はHIV/AIDSでしたが、近年の予防・治療法の進歩によって2013年には9位まで下落しました。虚血性心疾患、脳卒中、腰痛、頸部痛、交通事故、COPDなども1990年以降に健康損失を顕著に高めた原因です。他の要因として10位以内に挙がっている下痢性疾患、未熟児・低出生体重児合併症、下気道感染症などは、近年有意に低下しています。point 415 | 1

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写真:www.epi-c.jp

健康損失の原因は国によって大きなバラツキがみられます。DALYsが最も高いのは、サブサハラアフリカ(サハラ砂漠より南の国々)などの世界で最も貧しい国々です。逆にDALYsが最も低いのはイタリア、スペイン、ノルウェイ、スイス、イスラエルなどがあげられます。国別のDALYsに大きな影響を与えている因子は、虚血性心疾患などの非感染性疾患であり、1990年以降増加を続けています。平均年収、年齢構成、出生率、教育制度などの社会人口統計学的な要因も健康損失に重要な関わりをもっており、これらの要因だけで国ごとのDALYsの違いの半分以上が説明可能になるといいます。point 343 | 1

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写真:magome2007.exblog.jp

種々の社会経済的因子が健康に大きな影響を及ぼすことは明らかですが、まだまだ詳しいことはわかっていません。研究チームは、「各国の健康寿命と健康損失を細かく調べることで、人類がより長く健康に生きるためのより良い指針作りに役立つだろう。」とコメントしました。

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