左腕のタトゥーが露出した状態でリングに上がり、試合をしたWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔選手について、日本ボクシングコミッション(JBC)は2021年1月22日、厳重注意処分(罰金や資格停止等の具体的な罰則は無し)にしたことを発表しました。
処分としては最も軽いものとなるようですが、ネット上ではこの処分に対して辛辣な声も上がっているようです。
腕などに彫った「タトゥー」問題がルール違反だと物議を醸していた井岡選手。
昨年末に行われたWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで、同級1位で世界3階級王者・田中恒成選手と対戦し、8ラウンドTKO勝利で2度目の防衛に成功したのですが、左腕のタトゥーが露出していたとして、処分を下す可能性があると物議を醸していました。
そもそもJBCのルールでは、日本のプロライセンスを持つボクサーで「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」は、試合に出場できないと定めているそうで、入れ墨やタトゥーをしている選手は、ファンデーションなどで隠す措置が必要となるということ。
井岡選手には故意に露出させたわけではないと反論していましたが、JBCは井岡選手に対して何かしらの処分を下す方針を固めていたといいます。
ネット上などでもタトゥー露出については激しいバッシングを浴びた井岡選手でしたが、今月21日にJBCは倫理委員会を開き、井岡一翔選手に対する処分について話し合ったといいます。
その結果、井岡選手と所属する『Ambitionジム』の木谷卓也会長に厳重注意処分を下したとしています。これは最も軽い処分となり、合わせて現段階では「入れ墨禁止」のルール変更はしない姿勢を示しています。
そして、井岡一翔選手の処分発表を受けてネット上では、批判的な声も少なくなかったようで、
- 普通にライセンス剥奪処分でいいだろ
- JCBに処分の資格なし まずは、自らを律しろ!
- ルールそのものが曖昧だし、違反者に強い処分が出来る訳がない。JBCがザルすぎる。
といった厳しい声もあがっているようです。
一方で、井岡選手のタトゥー問題を巡っては、タトゥーを禁止すること自体が時代遅れであるという意見や、JBCルールでは外国人選手はタトゥーを隠す必要がないため、ルールそのものの矛盾も指摘されていました。
ただ、井岡選手は慣例通りタトゥーの上にファンデーションを塗ってリングに上がっていたのですが、昨年末のタイトルマッチでは塗りが薄かったのか、試合前のアップ時にはタトゥーが完全に露出していました。
井岡一翔選手側だけでなくJBCのチェックも不十分だった可能性もありますし、リングに上がった時点でタトゥー問題は許されていたというのであれば、後からこういった処分をするのも矛盾しているような気がしますね。
タトゥーを隠さなかったことで大きな問題となった今回の騒動ですが、今後また同じような問題が発生しないためにも、試合前にきちんと徹底的なチェックを行うなどしてほしいと思いますね!








