糸魚川市は新潟県の最西端、日本海に面した市です。この糸魚川の観光スポットですが、ジャンルとしては大きく3つに分けられるでしょう。
写真:itoigawa-kanko.net
1つ目は山
1つ目は山です。糸魚川の南には北アルプスの山々が連なっており、本格的な登山から軽いハイキングまで山々を楽しむことができます。北アルプスは日本の屋根とも言える山脈で、夏の登山から冬のスキーまでいろいろな楽しみ方ができます。
写真:Goo
2つ目は川や日本海
2つ目は川や日本海です。川というからには地名からして糸魚川という川なのかと思うかもしれませんが実はそうではなく、姫川という名前の川が日本海に注ぎます。
写真:Goo
ここは翡翠の産地としても知られています。糸魚川といえば反射的に翡翠が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。一般に翡翠と呼ばれる鉱物は、実は科学的には2つの全く組成の異なる物質、硬玉と軟玉と呼ばれる鉱物の総称です。そしてここ糸魚川で産出されるのは硬玉、別名ジェダイトと呼ばれる鉱物で、世界的に見ても産出地はごく限られています。もちろんこれは宝石としても大変貴重な鉱物ですから、いま姫川沿いを探索したところで残念ながら素人がそうやすやすと見つけられるものではありません。
写真:a-hisui.com
ただそれでもロマンを求めて川沿い、あるいは海岸沿いを探す人は多くいるようです。
そして、ここから少し西に行ったところには親不知というところがあり、ここは日本海の海岸が断崖絶壁になっている景勝地となっています。海岸とか砂浜と呼べるような場所がほとんど全くなく、海からすぐ崖が立ち上がっている様は日本海の荒々しさを感じさせます。一応、今ではもちろんそこに道路も鉄道も走っているのですが、あるところは崖にトンネルを穿ち、またあるところは崖の外側に張り付くように橋が架けられたりしており、交通の難所であったことは間違いありません。
観光スポットとしてはだいたいこの2つは思いつく人が多いでしょうが、実はもう一つのジャンルがあります。
写真:tripadvisor.jp
3つ目は遺跡
それは遺跡です。とはいっても先にあげた翡翠の産地であることと大いに関係があるのですが、ここには縄文時代の遺跡があり、その当時から翡翠の生産や交易の拠点になっていたと考えられています。
写真:糸魚川市
糸魚川は今では北陸新幹線の駅もあり、東京からも乗り換えなしに約2時間20分程度で到着することができます。登山やハイキングを楽しむなら宿泊旅行にしたいところですが、姫川や長者ヶ原遺跡、フォッサマグナミュージアムに行くくらいであれば十分に日帰りも可能な範囲内です。