スマートフォンやタブレットの普及のおかげでいろいろな情報が電子データとして取り扱われるようになりました。そのため目は今まで以上に光に晒されるようになり、常に緊張をしているようになりました。そんな目の疲れをマッサージすることで解消することができます。目のマッサージは少しの時間でも効果が期待できるので仕事の合間や寝る前などにやるだけで効果が期待できます。覚えるだけで簡単にできるものをいくつか紹介します。
目のまわりにあるツボ
写真:眼精疲労・疲れ目解消の知恵辞典
目のまわりにはいくつかのツボがあります。それらのツボをマッサージすることで目の疲れを解消することができます。まずは太陽と呼ばれるこめかみの目尻側にある少しくぼんだ部分があります。睛明(せいめい)は、鼻と目頭の間にあるくぼみです。承泣(しょうきゅう)は目の中央の下にある眼窩の縁です。承泣以外はくぼみがあるのでさすって見るとすぐわかると思います。
また、眉にも目に効くツボがあります。眉頭の少し下にあるくぼみは攅竹(さんちく)と呼ばれています。そこから眉毛に沿ってさすっていくと中心の下にああたりに小さなくぼみがあります。それが魚腰(ぎょよう)と呼ばれるツボです。そして眉の一番外側にあるのが絲竹空(しちくくう)と言うツボです。絲竹空は太陽よりも眉に近いところにあります。
写真:銀座ナチュラルタイム
これらのツボを使って目のマッサージをしていきます。まずは頭がしっかり固定できるところで行いましょう。目を押すときの力で首に負担がかかる恐れもあります。左右から同時に均等な力で押すことで多少軽減されますが、できれば首あてがある状態が安心です。それぞれのツボを人差し指か親指の腹でゆっくりと押します。そして力を抜きます。この動作を8回ほど繰り返します。痛みを感じない程度の力で十分です。こすると目を傷つける恐れがあるので押す程度にとどめてください。
温める目のマッサージ
目の疲れは血行不良が原因となっていることがあります。目の使い過ぎで血管が収縮してうまく流れないことで目全体への栄養素が行き届かないような場合です。そのような目の疲れの解消には目の血行を改善してあげる必要があります。
写真:Marisol – HAPPY PLUS
最も簡単な方法は、目に力を入れることです。と言っても、目、つまり眼球に意識的に力を入れることはできません。そのため目の周辺器官であるまぶたを使います。まぶたにある眼輪筋と呼ばれる筋肉に力を入れて緩めることで血流が活発になります。眼輪筋を動かすには目をしっかり瞑ると言うことです。眼輪筋はまぶたの動きに使われます。しっかりとまぶたをつぶって5秒ぐらいしてから開く、これを3回程度繰り返すだけで目が温かくなるはずです。
写真:ameblo.jp
また、目のまわりも含めて広範囲で温める方法があります。手のひらを使って行います。まず、両手のひらを合わせます。そして力強く素早くこすり合わせます。20回程度こすり合わせれば随分と温かくなります。そのまま両手のひらを目に当てます。この時に眼球を圧迫しないように注意します。この方法なら眼球と目のまわりにあるツボを一度に温めることができます。ほんのり温かくなるだけで十分効果があるのであまり強く押しつけるのはやめましょう。手のひらの当て方を変えるだけでいろいろな部分を温めることができます。
まとめ
写真:Doctors Me(ドクターズミー)
目の眼球は傷つきやすいので直接触れることはで危険です。そのため、疲れ目と言っても眼球自体をマッサージすることはできません。だからまわりのツボを刺激することや温めることで血流が促されるようになります。眼底には多くの血管や神経組織があり、常に血液が流れています。温められて流れが良くなった血流によって目の疲れを取る効果が期待できます。なかなか疲れに気がつけない部分でもあるので、時間ごとに定期的にマッサージしてあげるのも効果的です。