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京アニ放火の動機が「作品をパクられた」と主張する容疑者の恐ろしい思い込みとは


8月27日、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第一スタジオが放火された事件で、被害となった25人の実名が公表され、メディアに対して非難の声が殺到しています。そんななか、同スタジオの放火殺人事件で逮捕された青葉真司容疑者(41)が、事件直後に「ぱくられた」と発言していたことが判明しました。

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毎日新聞

青葉容疑者の「(小説を)ぱくられた」という発言は、現場となった第1スタジオ(京都市伏見区)付近の路上で、青葉容疑者が身柄を確保された際にこのような主張をしていたようです。その経緯について調べてみると、京アニは「京都アニメーション大賞」としてプロ・アマを問わず小説を公募しています。その歴史は10年と長く、幅広いジャンルの中で、自分の作品でアニメ化や文庫での出版を目指し、多くの夢を持つ人達が応募しているコンテストとなっています。point 268 | 1

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koubo.point 56 | co.point 59 | jp

京アニ側は8月30日、代理人の桶田大介弁護士が「青葉容疑者と同姓同名で一部住所が一致する人物から応募があった」と公表しました。しかし、青葉容疑者の投稿作品は形式面で1次審査を通過していないため、社内では共有されなかったことを明かしています。その理由から、京アニ作品との間に「類似点はないと確信している」と青葉容疑者の盗作説を否定しています。point 231 | 1

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丸本大輔

一般公募で行われるコンテストは数多く存在しますが、“盗作騒動”のリスクが高いことから危機管理策を講じている企業がほとんどです。京アニ作品「響け!ユーフォニアム」の原作小説を出版する宝島社も、公募で集まった作品は一定期間保存後、溶解処理するなどしているとのことです。また、公募時期以外に作品を提出する“持ち込み”は「基本的には断っている」と広報担当者は明かしています。point 237 | 1

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Yahoo!ニュース

他にも、新人発掘の手段として漫画作品などの“持ち込み”を受け付ける出版大手「講談社」の場合、「持ち込み作品の多くは原稿を預かった後に本人にその場で返却する」と厳重に対処しているとのことです。また、「盗作ではないか」と指摘を受けた際は「作者の完全なオリジナルだと丁寧に伝え、理解してもらう」と話しています。また、大手アニメ制作会社の「サンライズ」は、一般からの作品・企画などの提案は受けておらず、作品が一方的に送られてきた場合は「企画制作に関わらない部門の担当者が返送する」と、無用なトラブルを避けるためのリスクヘッジを徹底しているといいます。point 331 | 1

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テレ東プラス

このように、人のアイディア作品を扱う業界には必ず“盗作”トラブルが付いて回るようです。今回の放火殺人事件を起こした青葉容疑者も「自身の応募作をアニメに盗作されたと勘違いして暴走したのではないかとの見方が強まっています」と捜査関係者は語っています。さらに、「京アニ事件の容疑者は自己中心型パーソナリティーで、京アニへの愛情が、『小説を盗まれた』と思った瞬間、憎悪に転じたと思われます。」と明治大学の心理学講師・関修氏は語っています。point 271 | 1

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東洋経済

よくあるトラブルから京アニのような大きな被害に発展することは防がなければなりません。では対処法はあるのでしょうか?「こうした人がクレーム電話をかけてきたら、ガチャンと切るのは禁物で、相手の主張をよく聞いてあげることです。その上で彼が盗作されたと主張する場面を、制作側がどんな経緯で発想したかを丁寧に説明すること。しっかりコミュニケーションを取れば、自己チューの人も矛を収めるものです」(前出)しかし、多くの作品が応募されるなか、トラブルを防ぐためとは言え、一人一人に丁寧な対応をすることが可能なのか疑問の声も上がっています。point 316 | 1

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