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釜山国際映画祭で受賞した是枝監督に韓国記者が“挑発的”質問!!


現在、韓国・釜山で開催中の「第24回釜山国際映画祭」で、是枝裕和監督(57)がAsian Filmmaker of the year(今年のアジア映画人賞)を受賞しました。受賞作品の『真実』は、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらを迎えて手掛けた作品です。上映後には是枝監督の会見が行われるということで、会場のチケット発売開始後から3秒で完売するとほど人気だったそうです。

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cinemacafe.point 61 | net

昨年は、音楽家の坂本龍一さん(67)が受賞したことでも大きな話題となった「今年のアジア映画人賞」に選ばれた是枝監督。会見がはじまると、最新作の『真実』についてや、監督のこれまでのキャリアについてなど、様々な質問が投げかけられ、会見終了予定の時刻となっても、挙手の手が止まることはなく、是枝監督の最新作への注目度の高さが伝わる会見となりました。会場の客層は、20代~30代が圧倒的に多く、是枝監督が劇場の後方扉から客席を通って登場すると、大きな拍手と歓声が巻き起こります。point 299 | 1

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cinemacafe.point 61 | net

ステージに上がり、トロフィーを受け取った是枝監督は、「こういう形で釜山映画祭に参加が出来て、皆さんの前で喜びの言葉を伝えられることが本当に嬉しいです」と喜びを明かし、「このトロフィーは、尊敬するアジアの映画人から渡されたリレーのバトンだと思ってしっかり受け止めて、次の世代のアジアの作り手たちに渡したいと思います。いろんな対立や隔たりを超えて、映画と映画をつないでいく役割を担っていければいいなと今日改めて思いました」と力強く語ると、会場からは盛大な拍手が巻き起こりました。point 301 | 1

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Newsweek

是枝監督が「いろんな対立や隔たりを超えたい」と決意を語った背景には、ある韓国記者からの質問がありました。例年、日本の映画関係者が数多く招待される映画祭ですが、日韓関係が過去最悪とまで言われているなかでの韓国開催であったため、会場にはただならぬ緊張感がありました。すると、ある韓国人記者から「日韓関係が悪化している状況をどう思いますか? もし答えると右翼に脅されるようなことがあるなら、ノーコメントでも構いませんよ」といった挑発的な質問が飛び出したのです。point 285 | 1

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cinemacafe.point 61 | net

この質問に空気がピリつきますが、慌てて同映画祭のチャン・ヤンジュン委員長が「映画以外の質問には答えなくていいですよ」とフォローを入れます。しかし、この質問にも是枝監督は笑顔で答えました。「5年前、釜山映画祭が政治的な圧力を受けて開催が危ぶまれた時に、世界中の映画人から『映画祭を支えたい』という声がありました。僕も微力ながら声を上げて、この映画祭に対する意思を表明しました。その時の釜山映画祭の対応には、よく頑張ったな、よく耐えたなと思っています」と、当時、、朴槿恵政権の客船沈没事故対応を批判的に描いた映画「ダイビング・ベル」を上映するとのことで、2014年の開催が危ぶまれたことに触れます。point 361 | 1

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hanapress.point 60 | com

続けて是枝監督は「政治が困難に直面してできない連帯を、映画と映画人がより豊かに、より深く示すことで、逆にこういう形で連帯ができるのだ、とみせていくことが大事ではないかなと思っています。なので、この場に来ています」と毅然とした態度で映画への思いを記者に伝えました。この是枝監督の発言には地元メディアもぐうの音もな出なかったようです。実際、会場には韓国人ファンが押し寄せていて、日韓問題悪化を感じさせない盛り上がりをみせていました。映画を愛する人達に政治的な争いを気にする人は1人もいなかったようです。point 312 | 1

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