8月2日に日本政府が韓国を「ホワイト国」から除外したことで、ますます日韓関係が悪化している現在ですが、大衆文化にいたってはその影響を受けていないのか、京都アニメーションのファンである韓国人が先日の事件で亡くなられた献花台に続々訪れ、注目を集めています。
京アニ被害者を悼む韓国ファンが献花台に訪れる
日韓関係が悪化し、日本への厳しい感情が韓国に広がる中、それでも「日本のアニメが好き」「日本が好き」という韓国人が京都を訪れ、献花台に手を合わせています。7月の放火事件により35人が犠牲になった事件。その悲しみは国籍関係なく、誰もが同じ感情を持っているようです。
こちらの30代の韓国人男性は日本で働きたいと考え、3月に来日しました。日本を好きになったきっかけは、十数年前に見た京アニ制作のアニメ「涼宮ハルヒ」シリーズだったようです。それだけに今回の事件は非常に落胆してしまったといいます。
「それでも日本が好きです」と言ってくれる韓国人の存在は大事?
また、20代の会社員の韓国人男性も、旅行で日本を訪れ献花台に足を運びました。本人は元々日本が好きではなかったといいますが、中学生の頃にやはり「涼宮ハルヒ」シリーズを見たことで考えが変わったようです。それまでアニメはほとんど見たことがなかったものの、丁寧な作画や演出に引き込まれたそうです。
その後、独学で日本語を勉強し、インターネットを通じ、アニメ好きの日本人の友達もできたそうです。何よりも京都アニメーションが自身を日本好きにしてくれたといっても過言ではなかっただけに「京アニがつくってくれた国境や人種を超えた絆がある」と語っています。
このように、日韓関係はますます悪化をたどる一方で、反日感情も高まっている中、このように「日本が好きです」と堂々と言ってくれる韓国人の存在も多くいることを、私たちは忘れてはなりませんね。