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一回は乗ってみたい!寝台列車・北斗星の知識


東京の上野と北海道の札幌を結んでいた寝台特急北斗星は、2015年3月まで走行していた寝台特急列車になります。1988年の開通当時には非常に人気があり、1か月前でもチケットが取れないほどでした。その状態が10年ほど続き、次第に座席がとれるようになりましたが、金曜日はやはり1か月前の10:00に予約をしてもチケットを取るのが難しかったです。


写真:seesaa.net

現在は定期列車としての運航を終えています。臨時列車としても運航されることは考えにくいです。走行していた当時は、初期のころ1号から6号まであり、3号と4号はすべて開放式のB寝台でした。やがて、北斗星の代わりに札幌まで行く最新の豪華な寝台特急列車であるカシオペアが登場してから、実質的に3号と4号は消滅し、北斗星は個室編成中心の1号から4号までに減便しました。

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写真:hakobura.jp

それでもなお人気が減らなかったのは、青い車体の寝台特急列車であったことや、一人用個室があったことなどでしょう。カシオペアは、二人用個室のみでしかもすべてがA寝台です。もう少し安く列車の旅を楽しみたい人や、一人で旅行する人は北斗星を選んだのでしょう。

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写真:wikimedia.org

北斗星は、食堂車が付いており、ロビーかも連結されていました。食堂車は、夜7時過ぎからは予約制で、9:30以降はパブタイムといって、予約なしで利用ができる時間帯でした。料金はやや高めに設定されていますが、そこはレストランですので、多少高くても利用者は多かったです。

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写真:blogspot.com

下り列車で行くと、北海道に入るのが、1号で午前4:00台、3号が午前6:00台です。函館に到着後、いよいよ北海道らしい景色を見ることができます。その中でも魅力的なのは、大沼と小沼、そして駒ケ岳です。まだ陽が明けきれぬころに、うすらとまぶしい朝日を背に映る駒ケ岳は、見るものを包み込むような雄大さ、そして美しさがあります。住宅も本州のものとは異なり、北海道らしい煙突が付いている住宅を眺めることができます。point 267 | 1

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写真:ytimg.com

このように、魅力たくさんの北斗星でしたが、昭和に製造された車両を使っており老朽化していること、そして北海道新幹線を開通させるため青函トンネルを工事しなければならないことから2015年3月に廃止されました。現在、北斗星の車両は、そのまま解体されたものも多くありますが、個人的に買い取ってレストランにしているところもあります。また、一部の展示場では、北斗星の客車の一部を展示していることもありますので、乗り損ねた人は一度雰囲気を味わっておくとよいでしょう。point 288 | 1

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