昨今アメリカ式スタイルのステーキハウスがあちこちで見られるようになり、「1ポンドステーキ」とメニューにあることもよくあります。大半の日本人にとってはグラム数で表記されていないと「ポンドって何グラムだっけ」とオーダーする前に考えてしまうこともありがちです。まずは基本的知識からご説明いたします、1ポンドの重さは453.
592グラムです。あまりピンとこないですね、ざっくり言うと「500グラムに少し足りない」ほどでしょうか。ただしこれは焼く前の重さです。焼いてしまうと脂分が抜けて若干軽くなります。
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日本ではステーキというと150グラムや200グラムが一般的です。150グラムの3倍以上の大きさのステーキが1ポンドステーキなのです。3倍といってもお皿に乗り切らないほどの大きさではなく、厚さが圧倒的に違います。アメリカではこの分厚い1ポンドステーキを日常的に食べています。
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ちなみに1ポンドステーキは厚みがありすぎてグリドルでは焼くことが難しくなるためオーブンを使用することもあります。もちろん焼き加減にもよります。レアからミディアムくらいまではグリドル使用の方が味が良いともいわれています。
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マクドナルドのダブルクォーターパウンダーはご存知かと思います。クォーターは4分の1、ダブルはその2倍、よって1ポンドの半分の重さのパティとなります。これを2つ食べることは日本人には少々きついかもしれませんが、アメリカ人は平気で平らげてしまいます、LサイズのフライドポテトとXLサイズのドリンクをセットメニューにして。1ポンドステーキとはちょっと違いますが日本との食文化の違い、1ポンドの肉として考えるとわかりやすいかもしれません。
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日本人がレストランでステーキを食べる頻度は、アメリカに比べて圧倒的に少ないです。これは食文化の違いにほかなりません。サイドディッシュにしてもそうですが、日本ではステーキを食べる時もほぼ必ずご飯を食べます。しかしアメリカでは少量のフライドポテトと野菜、小さなパンがつくのみです。アメリカ人は基本的に肉でおなかを満たします。ですから一回に食べる肉の量が多いのです。これに対して日本人はご飯でおなかを満たしますので、ステーキの重さが少なくて当たり前なのです。何しろご飯あっての「おかず」ですから。
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今度ステーキハウスで1ポンドステーキを食べる機会があったら、アメリカ人気分でお肉を主食として食べてみてはいかがでしょうか。ライスは取らず、少量の野菜とパンをサイドディッシュにして。