コラーゲンもたっぷりでとろとろのすじ肉は、一口ほお張るだけでも美味しさが口いっぱいに広がっていきます。自分でこのとろとろ加減を出そうと思ってお肉を買ってきて煮込んでみても、思ったように柔らかくならずに歯ごたえがしっかりなままでがっかりすることもよくあります。上手に煮込めば柔らかな旨みを楽しめるいろんな料理に使えますので、たまの休日にでもゆったりとした気持ちでとろとろになるようにした処理をしてみて下さい。
じっくりことこと時間をかける
写真:主婦A子のレシピ
おでんの美味しい季節になると、何となくすじ肉を食べたくなってくるのではないでしょうか。コラーゲンもたっぷりですから、下処理を済ませておけばいろんな料理にどんどん入れていくことができます。自分で煮込むと硬くてコリコリした食感になってしまうこともおいですが、時間をかけてじっくり煮込めばぷるんとした柔らかな状態になります。
冷凍や生などすじ肉もいろいろ販売されていますが、生のものであれば値がついているのでしっかりと水で洗い流しておきましょう。お鍋にたっぷりの水を用意して、肉を入れて下ゆでを始めていきます。沸騰したらお酒を入れてさらに煮立たせますが、どんどんアクも出てくるのでこれも頑張って取っていきましょう。葱や生姜があれば入れておくと肉の臭みを取ってくれますが、なくてもそのまま煮込んでしまって構いません。
写真:G-Callショッピング
沸騰したら弱火にして煮込み続けます。その間アクも出続けているので引き続きアク取りも続けましょう。1時間でもまだ硬いことが多いのですが、1時間半から2時間も過ぎるとだいぶ柔らかくなり始めています。3時間もすればよほどの事がない限り柔らかくなっていますが、竹串などを刺して柔らかさを確かめて下さい。柔らかくなっていれば冷めるまで鍋を置いておき、触れるほどになったら食べられるサイズにカットして調理に使います。
時間をかけずに柔らかくできる?
写真:魚料理と簡単レシピ – FC2
一度煮込んでみると分かりますが、時間がかかりすぎて疲れてしまうのではないでしょうか。出来上がったときの美味しさは頑張った分だけ格別ですが、美味しいすじ肉を食べるために何度も作業をするのはつらいと苦笑いしてしまうのは仕方がないのかもしれません。
手軽に少しでも手早くとろとろのぷるぷるの食感を噛み締めるためには、圧力鍋を使う方法があります。圧力鍋に肉や葱、生姜を入れてきちんと蓋を閉めて加熱し、圧力をかけていきます。約10分程度で出来上がるので、普通のお鍋で何時間もかけていたのが嘘のようです。冷めて圧が抜けたら肉をさっと洗い流して料理に使います。
写真:うまいもの: うまいが一番!わかやま
もちろん、圧力鍋を盛っていないという家庭もあるはずです。そんなときには、煮込む前に一工夫してみましょう。キウイやパイナップルなどのフルーツに漬け込んでおくことで酵素の力が働いて柔らかくなりますので、下ゆでをするときの時短サポートになります。果物を買いに行くのも難しいという場合もありますから、もしも紅茶があるのなら煮込む時にパックでもいいので使ってみて下さい。タンニンが肉を柔らかくしてくれます。
一度柔らかく煮込んでしまえば、すぐに食べなくても冷凍ができます。使いたくなった時にいろんな料理に使えるので、手に入ったときにまとめて煮込んでおくといつでも美味しいすじ肉を味わえます。
まとめ
写真:田中畜産
歯ごたえを楽しみたいと思う人もいれば、柔らかくとろとろになるまで煮込んで食べたいという方もいます。すじ肉の下処理も時間をかけられるならゆったりとした気分で鍋でぐつぐつ煮込んでアクを取る作業を楽しんでみればより料理にするときが楽しみになりますし、今すぐ食べたい気持ちになっているなら圧力鍋を使ったりすると時短になります。ぷるぷるした柔らかなすじ肉を上手く下ごしらえできるようになれば、自宅でも美味しい煮込み料理が作れるようになります。