仕事帰りに少し遅くなったから、とスーパーによって惣菜コーナーを見るとたまに天かすだけしかなかったという時も案外よくあります。よくよくみると、たまに揚げ玉と書いてあることもあったりしますが、一見すると同じような感じなのに何が違うのかと首を傾げることもあるのではないでしょうか。似ているようで違うものというややこしいものではあるのですが、いろんな料理に使うことが出来るので安くなっていたら買っておくと便利です。
一体どんなものなのかおさらいしよう
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天かすと言えば、殆どの人がてんぷらを作っている時に出てくる隅に浮いている小さなかけらを思い出すのではないでしょうか。概ねそれで間違いはないのですが、もう一つ似たような見た目の揚げ玉を見かけると、どの部分が違うのだろうと思わずパックを手に取って考えてしまう事でしょう。てんぷらを作る時の衣は揚げている最中にてんぷら種から離れていく小さなかけらや粒が出ます。このかすをそのままにしておくと、焦げてしまうためにこまめに金網で掬い取ります。一般家庭であれば大量に揚げるわけではないのでそれほど量も多くないのですが、てんぷら屋や惣菜店、スーパーともなればかなりの量が発生します。量も多いので殆どが廃棄される食品なのですが、料理でも使われることがあるために販売される事があるのです。
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揚げる時に出てくるかすであれば天かすと称することが多いのですが、料理用として販売される場合には揚げ玉というように呼ばれると思っておくと分かりやすいでしょう。揚げ玉の場合には、売り物として作るため形も整っていますし、時にはイカや小エビなどの副産物が入っていたりする事もあります。地域的にも西日本だと天かすと呼ぶことが多いのに対し、東日本だと揚げ玉と呼ぶことが多いので、一度じっくりとどちらを使っているのか見てみるのも新たな発見になりそうです。
いろんな料理に使ってみよう
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概ね安価に手に入る天かすは、給料日まで後もう少しというような節約時期にももってこいの食材です。一番手軽なのは、うどんやそば、ラーメンなどの麺類にたっぷりのせて食べることです。かすだけだとさすがにちょっとつらいので、わかめやかまぼこ、葱などを予算の範囲で購入して投入してしまいましょう。
ご飯があるなら、たっぷりのせてから刻んだ葱や卵をのせて、めんつゆを回しかければちょっとした天丼風味に変身します。栄養バランスにも配慮するなら、納豆もオススメです。お弁当などのおにぎりを作る時に混ぜ込むと、てんぷらの風味もして美味しいです。かつお節なども混ぜて握ればそれだけで満足感が出ます。お茶漬けの時のあられの感覚でトッピングするのにも使えます。
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普段の料理であれば、粉もの系で特に活躍してくれます。たこ焼きやお好み焼きには定番ですから、手に入ったら是非とも使ってみましょう。それに、サラダにも振りかけて食べればいつもと違うかりかりとした食感と香ばしい味が加わってたくさん野菜を食べられます。煮物やおひたしなどにもかけてみると、少しとろけながらもコクがでるので美味しく味わう事ができます。かなり安くで手に入りますので、スーパーなどに出かけた際に手に入りそうなら、一度試してみると料理のレパートリーが広がります。
まとめ
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てんぷらを作る時の揚げたかすである天かすは、地域によっては揚げ玉と呼ばれたりもしますが殆ど同じものだと思って差し支えありません。うどんやそばを食べる時に使うのは定番の食べ方ですが、ご飯に混ぜたり料理に加えてみたりするだけでも、味に深みを出してくれる便利な食材です。大抵は安価に販売されているので気軽に購入できますが、油を使っているだけあって酸化もしやすいですから、早めに使い切るようにして美味しく食べましょう。