ご飯の食べ方には様々ありますが、その一つに炊き込みご飯があります。お米とほかの食材を一緒に炊くことで、ご飯に食材の風味などを移すことができ白米よりもおいしく食べることが可能です。そのような炊き込みご飯ですが食材により名前が違い、牡蠣を使ったものは牡蠣ご飯と呼ばれたりします。牡蠣ご飯は寒い時期には旨みがたっぷり染み出るので美味しいですが、作り方にもコツがあります。しっかりとした知識を身に付けて、おいしい牡蠣ご飯を作りましょう。
牡蠣に火を通しすぎないことがポイントです
写真:みんなのきょうの料理
牡蠣ご飯を作る際にはお米と牡蠣を一緒に炊いてしまいがちですが、これでは牡蠣がふっくらとしないので気を付けなければいけません。牡蠣は加熱しすぎることで身が縮んでしまい、食感が固くなってしまいます。牡蠣のおいしさは味だけでなく、身のふっくらとした食感も重要であり牡蠣ご飯にもそれは言えます。
そのためどのようにすればいいのか、それは牡蠣を下茹でして後から戻し入れることです。お米と一緒に炊いてしまうと、十数分は火を入れている状態になります。そうなってしまうと過熱しすぎになるので、最初に下茹でをして炊きあがった後に入れることで固くなりすぎることを防ぐことが可能です。
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下茹でをする際には、だし汁と醤油そして酒で行います。普通のお湯で下茹でしてしまうと旨みが出て行ってしまい、それをうまく利用することができません。しかしお米を炊く際のだし汁などで茹でることで、そこにうまく旨みを出すことができます。それを利用してご飯を炊くことで、旨みが十分に含まれた美味しい炊き込みご飯を作ることができます。下茹でした牡蠣を入れるタイミングは、炊きあがったら入れて五分ほど蒸らすようにしましょう。蒸らすことによって下茹で後に冷めた牡蠣も温かくなり、茶碗によそう際にちょうどいい温度になっているので美味しく食べることができます。
土鍋で炊くのも風情があります
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ご飯を炊くときは炊飯器で行うことが多く、牡蠣ご飯などの炊き込みご飯を作るときも同様です。しかし牡蠣ご飯のようにちょっと豪華な食材を使う際には、炊飯器ではできたときの面白味がたりません。そのため炊きあがりの見た目にもこだわるのであれば、土鍋を利用することも選択肢の一つです。
土鍋は取り扱いが難しい調理器具でもありますが、見た目的にも渋みがありその場の雰囲気を変えることができます。大きな土鍋で作るのであればテーブルの真ん中に置いて、みんなで取り合うことができます。一人前サイズの土鍋であれば、一人一人に提供したり一人暮らしでも簡単に作れて食卓を豪華にできます。
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土鍋で作るときも炊飯器と同じように、牡蠣は下茹でをして炊きあがったら戻しいれます。そうすることでどのように作っても、牡蠣が固くなりすぎることを防ぐことができ美味しい牡蠣ご飯を食べられます。また下茹でする際も茹ですぎに注意をして、牡蠣の身の中央がぷっくりとして弾力が出るくらいまで行いましょう。茹で時間が足りないと食中毒の原因にもなるので、その点だけ特に気を付けることが必要です。牡蠣以外にもキノコなどの食材を入れて、複雑な味わいにすることもアレンジの一つです。ほかの食材を入れるときは、水分の含有量が多いものは避けることがポイントになります。
まとめ
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牡蠣ご飯は美味しいですが、牡蠣が固くなってしまっては美味しさも半減してしまいます。それを避けるためにも、下茹でをしてご飯が炊きあがってから入れることが重要です。下茹でをする際も牡蠣のうまみを余すことなく利用することが大事であり、だし汁などで牡蠣の旨みを有効利用し下味をつけることが大切になります。寒い時期には牡蠣ご飯はとてもおいしいものになりますが、調理をする際にもポイントがあることを忘れずに作りましょう。