麻生圭子さんは1980年代から作詞家として活躍しており、アイドル歌手などに数多くの詞を提供し、多くのヒット曲を世に出してきました。90年代に入ると、エッセイに力を入れ始め、文章のうまさ、表現の豊かさなどが多くの女性に評価され、多くの本を執筆してきました。90年代の後半に入ると京都に移住し、京都の町屋での生活を文章にし、大きな話題を呼びました。その後、ロンドンへ移住するなど、様々なところで生活をしていますが、京都での生活などをまとめたブログが京都のしずくというタイトルです。京都のしずくには京都特有の町並みや風景などが描かれており、注目を集めています。
写真：biglobe.ne.jp
京都のしずくは、元々あったいくつかの日記などを1つにまとめたものとなっています。以前は猫のブログを更新しており、猫の様子などを文章にしていました。京都のしずくというタイトルは、ご本人が、水滴がしずくとして落ちていく様が大好きであり、日常の瞬間をしずくのように切り取っていきたいという気持ちを込めてつけられています。
写真：ameba.jp
京都のしずくでは、あまり文章量がないのが特徴です。文字にすることに関してはプロですが、プロだからこそ多くは書かないということを心がけ、あえて少なく書くからこそ、書く仕事への意欲が増すという思惑もそこにはあります。
写真：cdninstagram.com
ブログでは写真を掲載しており、それはご本人が撮影しているものとなっており、その色彩も非常にきれいなのが特徴です。被写体となるのは京都の町並みだけでなく、一緒に暮らしている猫が被写体になることが多いです。
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また、写真を撮影することにより、五感が鋭くなるという効果もあり、それが文章にも表れています。作者の中には知識を詰め込んで書く人もいる中、五感で感じたことを文章にしていくことで多くの人の心に染み渡るような文章を書くことができ、それも人気ブログの要因となっています。
写真：goo.ne.jp
元々京都は旦那さんの都合であり、そんなに長くいるつもりはなかったということでしたが長らく暮らすことになり、ロンドンに一時移住するまでの期間、20年程度に渡って京都に暮らし、京都のしずくというタイトルで多くの記事が更新されてきました。京都の町並みに溶け込む猫の写真は、京都が好きな人だけでなく、猫が好きな人にとっても魅力的なブログとなっています。京都の日常がうまく切り取られ、エッセイなどにもそれが活かされており、京都のことに関する本も数多く発売されています。point 291 | 1