今年5月22日、東京都世田谷区のマンション内で、乾燥大麻約2.
2gを所持していたとし、大麻所持の罪に問われた、人気グループ「KAT-TUN」元メンバーの田口淳之介被告(33)と元女優の小嶺麗奈被告(39)に東京地裁は今月21日、懲役6ヶ月、執行猶予2年(求刑懲役6月)の有罪判決を言い渡しました。
懲役6ヶ月、執行猶予2年
7月の初公判で2人はいずれも起訴内容を認めており、検察側は懲役6ヶ月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求め結審。当初、判決は7月に言い渡されるはずでしたが、検察側の請求で延期され、21日の裁判ではあらためて懲役6ヶ月を2人に求刑しました。田口被告は最後に「わたしに携わる方、ファンに大変なご迷惑をおかけし、申し訳なく思っています。支えて下さる方とともに、前に進んでいけたらと思います。」と謝罪の言葉を述べました。
麻取がマスコミに動画提供
両被告の自宅を家宅捜索し、証拠の大麻を押さえをした際、2人を逮捕した厚労省関東信越厚生局麻薬取締部(麻取)が撮影した動画がマスコミ関係者に提供されていたことが発覚。そのため、今回の公判で検察側が、証拠能力の是非を検証していたことが明らかになったようです。司法担当者は次のように話しています……
「検証の結果、問題がなかったから良かったですが、すでに大問題に発展。麻取の上部機関による事情聴取が行われているようだ。動画には2人が手錠をかけられているシーンもあるというから、どこかでその映像が流れていれば重大な人権侵害として、両被告の弁護士が放送論理、番組向上機構(BPO)に申し立てをしていただろう」
警視庁にアピールしたかった?
逮捕時や家宅捜査の様子を撮影した動画を報道番組で放送するのはこれまで普通にあったケースですが、それは両捜査機関の仕事ぶりのアピールや、薬物事犯防止の啓発にとって重要な意味があるためのもの。このような報道番組では顔にモザイクや声なども変えており、誰か特定できないようにしています。
しかし、田口被告と小嶺被告はすでに有名人であるのでいくら隠そうとしてもバレるに違いないでしょう。今年3月にピエール瀧を大麻所持で逮捕した麻取は、大物を捕まえたというその存在をアピールし勢いに乗っているようです。それに引き続いての田口・小嶺両被告の逮捕と続き、芸能界の大麻所持者を次々にやりとめ、ある意味「ライバルである警視庁にアピールしたかったのでは」という見解も出てきてるようです….
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