ロックバンド「氣志團」が主催する野外フェスティバル「氣志團万博2019」(15日まで)が14日、バンドの地元の千葉・袖ヶ浦海浜公園で開催され、純烈らが出演しました。
台風15号の影響で同県内が大規模な停電・断水の被害を受けている中で、予定通り実施し、氣志團の綾小路翔はステージ上で開催した真意や故郷への思いを熱く語りました。
14日から開催されていた氣志團万博には33組が出演。
オープニングセレモニーを行うにあたり、大きな手拍子で迎えられた氣志團は、
代表曲「One Night Carnival」の歌詞を「俺たちはいつだってこの海に、この空に、この街に、ロックンロールに、そして恋しているのさ」と変更。
青空のもと故郷への思いを響かせていました。
今回開催されたフェスでは、綾小路が12日までにインスタグラムで予定通り実施することを宣言していましたが、
会場周辺には台風15号の影響はなかったものの、袖ヶ浦市は現在も停電や断水が続く地域があるため、この決断にインターネット上では、賛否両論起こっていたといいます。
綾小路はMCで「俺たちの故郷は先の台風15号で大変な被害にあっています。いろんな方たちと話し合って開催を決定しました」と経緯を報告したうえで、
「袖ヶ浦市は毎日毎日復旧していますが、停電や断水で苦しんでいる人もいます。今回の開催でいろんな人たちが胸を痛めていると聞いているよ」と開催に複雑な心境を抱いている人たちの心情にも寄り添い、
「でも、俺たちならできる。最低限のことをやり、不快な思いをさせずにロックを届けられると思った。復興の仕方には色々ある。何が間違いで正しいかの判断は難しい。『感情的になるな』と言われたけど、でも俺のふるさとだもん。感情的になるよ」と決断に至った思いを熱く語りました。
無観客状態も覚悟していたという綾小路は、
「怖かった。誰もいないんじゃないかと思っていた。でも、俺は音楽を信じる」
と語りかけ、集まったファンらを見渡していました。
氣志團万博には袖ヶ浦市民500組1000人を無料招待。
また、会場内では募金活動を行うことも報告しており、
台風15号災害被災地支援の「氣志團マブダチ募金」が実施されていました。
「日本一のアーティスト達が集まる氣志團万博。そんな彼ら彼女らを愛するみんなも日本一のファン。みんなの温かいご協力、どうか、どうか4649お願い申し上げます!」とメッセージを送っていました。
台風15号の影響がある中、開催された「氣志團万博2019」。
ネット上からはこんな意見が寄せられています。
「開催はいいことだと思います。。
開催中止したら電力が戻るわけでも水道が使えるわけでもないんで。じゃぁ少しでも地元千葉の人を元気つけようとする事は問題無いと思いますよ。」
「開催賛成です。
自粛しても、何か起きるわけでもない。
被災した方も元気になってほしい。」
「翔やんの宣誓に涙が出ました!
遠方からですが応援しています。
募金もたくさん集まることでしょう。」
台風15号の影響により、今もなお同県南部を中心に現在も約15万軒が停電中。
一部地域で携帯電話がつながりにくい状態になっています。
被災地がいち早く復旧することを願っています。