20日、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中の脚本家で俳優、宮藤官九郎さん(49)がTBSラジオ「ACTION」(月~金曜後3・30)に電話出演し、闘病の様子を語りました。宮藤さんは、番組の月曜パーソナリティーを務めており、先月31日に新型コロナウイルス感染を公表していました。また今月13日放送の「ACTION」にコメントを寄せて7日に退院したことを報告しています。
宮藤さんは、電話口にて「普通に生活していいって言われている」と経過観察期間が終わったことを明かしています。
体調については「バッチリ。薬も飲んでいない」「治りました」と話すも、「大変な病気でした」と振り返っています。
「最初は背中が痛くて、とにかく熱が上がったり下がったりがすごかった」とし、自身がインフルエンザや腸炎になった経験を引き合いに出し、「今思うとどれとも似ていないというか、どれにも該当しないというか、どれとも間違えようがない症状でした」と告白。
体調に異変を感じ、まずは病院に電話。その後、診察を受けたといいます。
「病院で熱を測ったら、下がっているんですよ…みたいなことが最初あって、腎盂炎(じんうえん)って、診断されて。腎盂炎の治療をやっていた」とし、再診を受けると「『これは違うんじゃないか』と。調べてくれて。保健所に連絡とってくれて、お手紙書いてくれて。それでもすぐ検査できなくて、次の日かな、次の次の日かな、検査受けてコロナですって言われた」と明かしました。
入院すると熱が上がり「アビガン」を飲み、そこから6日くらいからして段々熱が下がってきたそうです。
医療現場もまだ手探りの様子だったと話し、「保健所の方もそうでしたし、みんなそうでしたけど、大変非常事態なので。自分たちがやっていることが正しいかどうかもわからないけど、とにかく何かしなきゃっていうのをすごく感じましたね」とコメント。
まだどんな病気か分からないため、病室がガラス張りだったそうです。廊下にいっぱい先生がいて、ドクターXみたいな状態だったとし、心電図を見てくれてこうしましょうか、酸素減らしましょうかなどと言われたと状況を説明。
コロナの初期症状として、味覚障害が生じることもあるとされていますが、「味覚がどうとかいうじゃないですか、全然普通に味覚はありましたしね」「ないんですよ、ルールが多分。それを多分今、一生懸命、先生方が採取しているというか、そういうことなんだと思いますね」と語りました。
今回、自身の経験談とともに、医師からのメッセージとも紹介した工藤さん。「精神的に落ち込むことによって免疫力が下がる」「とにかく家から出るな、感染者がこれ以上増えなければ必ず撲滅できるはず」と投げかけました。
感染経験者による細かな情報を今後も多く発信していってほしいものですね。