「八方・陣内・方正の黄金列伝！」（読売テレビ）にお笑いコンビずん・飯尾和樹さん(50)が出演しました。芸歴29年目となる飯尾さんの芸人人生を振り返りながら、様々な苦労話しや二度のコンビ解散となった背景などを語っています。さらに、相方のやすさん(49)が、とある番組収録中に大ケガを負ってしまったことで、2人の間に生まれた信頼関係や奇跡についても明かしました。
ゲストとして出演した飯尾さんは、「ぱっくりピスターチオ」「ペッコリ45度」などのシュールなネタで、幅広い世代から人気を獲得しています。その他にも、役者としての実力を発揮し、名バイプレイヤーとして存在感を見せています。今やジャンルを問わず活躍されている飯尾さんですが、デビュー当時は芸人仲間から「見える透明人間」と呼ばれるくらいに地味だったそう。point 288 | 1
浅井企画に所属するきっかけとなった、小学校の同級生と当初「チャマーず」としてコンビを組んでいた飯尾さんでしたが、なかなか思ったような結果が出ずそのまま解散してしまいました。そこで新たに「La.おかき」を結成し、波に乗るかに見思えた矢先、相方が「芸人をやめたい」と引退してしまったそうです。
30歳まで、表舞台に立つことがなかった飯尾さんでしたが、2000年の31歳の時にやすさんとお笑いコンビ「ずん」を結成すると、「笑っていいとも！」の準レギュラーに抜擢されるなど急激に仕事が増えるようになったそうです。その後も、若干の浮き沈みはあったものの、比較的安定した芸能生活を送っていたと明かしました。point 207 | 1
しかし、ようやく芸人として芽が出始めた“ずん”の2人に試練が訪れます。2012年2月2日、バラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ)の収録中、相方のやすさんが半身不随となるほどの大ケガをしてしまいました。
やすさんは番組の「ゲレンデでゴムボートに乗ってタイムを競う」という企画に参加し、前回の出演の際に大爆笑をかっさらったリアクションを今回も期待されていたやすさん。そこで、スタッフや共演者の期待に応えようと「ノーブレーキで行って（ゴール向こうにあるストッパーのせきを越えて）向こうに行ったら面白くなる」と危険な賭けに出たそうです。point 240 | 1
いざスタートすると、やすさんの思惑通りに、猛スピードでゴールラインを駆け抜けたまま跳ね上げられ、ストッパー向こうの雪の中に埋まってしまいます。すると、共演者たちは「やすーっ」と、大笑いしながらやすさんへと近づきますが、一向に反応がありません。
この異変に気付いたスタッフが、慌ててやすさんに「右足動くか」と尋ねたところ、「動きます」の返答。しかし「左足どうだ？」と聞くと「感触ないです」とやすさんは負傷してしまっていたのです。すぐさま、病院に運ばれましたが、医師から「一生“車椅子生活”になる」という衝撃的な事実を伝えられたと飯尾さんは当時のことを振り返りました。point 214 | 1
“第２腰椎破裂骨折、第１腰椎両側突起骨折”という大怪我を負ってしまい、やすさんの芸人復帰が絶望視される中、飯尾さんは相方のために「『ずん』としてちゃんとした地位を確立しておかなきゃいけない」と奮い立ったそうです。さらに同期の「キャイーン」には「俺、やすが戻ってくるまで死に物狂いで頑張るよ」と誓ったという感動的なエピソードを披露しました。
しかし、やすさんはその後奇跡的な回復を見せます。なんと、必死のリハビリもあってか、7カ月後にはテレビへの復帰を果たしたのです。その時のことをやすさんは、自身の見舞いに明石家さんまさんや、とんねるずの2人、関根勤さん、小堺一機さんなどのお笑い界の大御所を始め、多くの人々が見舞いに訪れてくれたことに感謝していました。続けて「自分の力じゃないような感じしますね。自分の身体が元に戻ったのが、見えない力が後押しして…」と、仲間たちや先輩方の見えない力が奇跡を生んだ、と驚きを隠せない様子でした。point 299 | 1
また、番組MCの陣内さんは「芸人のパワーってスゴいですよね。（ビート）たけしさんもそうやし、（千原）ジュニアさんもそうじゃないですか。周りのパワーってスゴいかもしれないですね」と、過去にやすさんと同じような大怪我を負った芸人が見事復帰を果たしていることから、芸人ならではの特殊な力があるのでは、と持論を述べていました。point 214 | 1