神奈川県で26歳の女性が車の中で死亡した状態で見つかり、警察は車を運転していた夫を傷害の疑いで逮捕しました。近所では、一緒にいる姿がたびたび見かけられていたということです。
19日、神奈川県愛川町の自宅で、妻の初音さん（26）と口論になり、殴るなどの暴行を加えたとされる伊藤裕樹容疑者（34）。発見された伊藤容疑者の車の後部座席からは、初音さんの遺体が見つかったほか、伊藤容疑者が「妻に暴力を振るう場面を目撃した」という知人の声も周囲から寄せられたといいます。
事件後、伊藤容疑者の父親 も「すごいショックですよね。やっぱり向こうの親御さんにも、なんて謝罪したらいいか…」などと、 容疑者の父親が20日に取材に応じ、つらい胸の内を明かしました。「『初音は亡くなりました』と聞きました。（初音さん）本当…かわいかったですよ。（息子は）本当、バカなことをしてくれたなと思って。もっとなんとかできなかったのかなと…そうなる前に」。
伊藤容疑者は、調べに対し「妻を殴ってけがをさせたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。警察によると、約3年前には夫婦の間の口論で2件の通報があったといいます。 初音さんの体には全身にわたって複数のあざがあったことも確認されており、警察は伊藤容疑者が日常的に暴力をふるっていなかったかなどについて調べるとともに、今後、傷害致死の疑いも視野に捜査しています。
「誰も分かってくれない、俺だってつらいんですよ」。逮捕後にこう述べた伊藤容疑者。時折感情を高ぶらせ、泣き叫んでいたといいます。近隣住民の話では、優しいパパの一面を持っていたという証言や、子供をかわいがる様子も見られたといいます。しかし、知人の証言からは赤ちゃんが生まれてすぐのころに、玄関の前で初音ちゃんの腰のあたりを伊藤容疑者が蹴っ飛ばしていたとの情報も。
2回くらい蹴ったところで、すぐ家族が止めに入ってました。「やめなよ、赤ちゃん抱っこしてるじゃん」って。夫婦の間に何があったのかはわかりませんが、亡くなられた奥さんや、残された子供が本当に可哀想でなりませんね。
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