歌手の浜崎あゆみさんの自伝的小説『M 愛すべき人がいて』の「ビジュアル・オーディオブック」が11月8日、YouTube上で公開されました。劇中歌に浜崎さんのファーストアルバム『A Song for ××』、セカンドアルバム『LOVE ppears』の曲を使用。また、ヒット曲『appears』『Boys&Girls』などの曲が流れながら小説が朗読される〝アニメーション風作品〟に仕上がっているようです。
この動画は、1999年、日本を席巻するトップスターとなった浜崎さんと、当時の恋人であるエイベックス会長の松浦勝人氏との別れを描いたシーンで、小説のクライマックスとなる第5章「Mとの別れ」を映像化し朗読しています。
浜崎さんのヒット曲に乗せて朗読を読み上げ、徐々にすれ違っていく2人の気持ちをアニメーションで表しています。トップに上り詰めた孤独な女性の心を描き、当時の若者に強く共感された歌詞に描かれたエピソードは必見です。
昨今、小説などを朗読したオーディオブックが人気を集めているようで、活字を目で追うことで、そのメッセージがより深く心に入ってくるという点が注目されています。歌詞をモーショングラフィックスとして表示する機能を持つスピーカー、リリックスピーカーの技術も活用され、活字を目と耳で深く味わうことを目的に制作されたのが今回の「ビジュアル・オーディオブック」。
文字の背景となるアニメーションを含む総合演出を手がけたのは、2019年1月に公開され、アヌシー国際映画祭の長編コンペティション部門にノミネートされた『あした世界が終わるとしても』を手掛けた櫻木優平監督。他にも新世代のクリエーターたちが集結し、平成の歌姫のストーリーを手掛けています。また、原作の小松成美氏も小説の再構成をして臨むなど、本気度が伝わってくる作品に仕上がっています。
これを受け、ネット上では様々な意見が飛び交っているようです…..。
《笑った。朗読アニメーションってどの層狙いなのよ?》
《切なくも美しい別れ…?????》
《あゆと松浦なんとかの恋愛話なんて楽しいか?》
《え?アニメ??ファン層を加味してですかww》
《きれいな話にしたいのだと思うけどぶっちゃけ恥をさらしてるよね…》
《全盛期を知る者としてはただただ切ないなぁ…》
《アニメかーい。実写化やりたい、そこそこ有名でかわいい女優さんはいなかったんだね》
《誰も興味ないわ そんな制作費あったら募金しなよ》
上記のようなネガティブな意見が多いようですが、8月の発売以来、累計発行部数が16万部超えの大ヒットとなっている『M 愛すべき人がいて』。そもそも企画がスタートした時点でドラマ化や映画化が検討されていたようです。また、このビジュアルオーディオブックの続編が、12月上旬に配信が決定しており、ファンのみならず音楽ファン必見の内容になっているようです。続編にも期待したいところですね。