先日5日に起こった羽田空港発ニューヨーク行きのJAL機エンジン火災事故。今回の事故が重大インシデントに認定されたことも話題になりました。そんな中、話題になっているのが、どうやら飛行機の整備は中国でなされているようです。今回はそんなJAL機エンジン火災事故の概要についてまとめていきます。
火災事故原因
今回の火災事故の原因は鳥がエンジンに巻き込まれる「バードストライク」の可能性が高いといわれています。エンジン内部では、タービンにある222枚もの羽根が破損していたそうです。
JALに対する懸念
今回の事故原因は「バードストライク」ということで、飛行機側に問題があったわけではないと考えがちですが、今回の火災事故で飛行機の整備を海外企業に任せていたということが発覚し、懸念の声が相次いでいます。
もうJAL使わねー!中国人が整備してるからエンジントラブル多発って日本人を殺したいのかよ!#JAL 機体 3割が中国工場で整備 #BLOGOS https://t.co/pC49xtSGlX
— 坂本遼謙 (@RyoukenSakamoto) September 20, 2017
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自社の飛行機の3割は中国で整備らしい
JALでは自社の機体の3割をどうやら中国の会社に整備を委託しているそうなんです。
どうやら日本の航空会社は、1990年代半ばから自社の機体を海外の工場に整備を委託しているようなんです。その代表が中国福建省に本社を置く「TAECO社」とシンガポールの「SASCO社」という2社の整備専門会社といわれています。
ちなみにANAも同様に、整備を海外に委託しているそうです。ANAも機体トラブルが後を絶ちませんね。
社内からも不安の声
実際にこのようなトラブルが頻発していたことで、JAL社内では不安の声が多かったようです。実際に2000年代前半に、JALでは経営合理化に反対する労働組合が、海外委託整備への不安と懸念を表明した事例もあります。
高い運賃を払ってまでJALを利用する価値
また、航空会社では一流といっても過言ではないJALの利用客のうち「日本独特の技術を信用しているため高い運賃を払ってでも利用したい」という考える方も多いかと思われます。
しかし、今回の機体整備を海外に委託しているということが発覚したことで、わざわざ一流航空会社を選んで利用する価値について考えてしまいますね。
まとめ
今回のJAL機エンジン火災事故について、幸いケガ人は出なかったものの、飛行機に客を乗せるということは、人の命を責任を持って預かるということと同じですので、大きなトラブルが起こらないよう、整備には気を遣ってほしいですね。