女優の石原さとみさんが、永野芽郁さん主演の映画「そして、バトンは渡された」にて、キャリア初となる母親役に挑戦することが4月8日に、分かりました。今年10月下旬放映予定の映画「そして、バトンは渡された」は、『第16回本屋大賞』を受賞した小説家瀬尾まいこさんによる同名小説が原作になっています。この小説は累計発行部数が77万部を突破しています。
内容は血のつながらない親の間をリレーされ、義理の父親・森宮さんと、二人暮らしをしている4回も苗字が変わった森宮優子と、ある日突然、娘を残して姿を消してしまった、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花。この2人の物語が交差し繋がっていくという展開。娘と共に暮らしていたが、突然姿を消すシングルマザー梨花役の石原さとみさん、主人公の森宮優子役に永野芽郁さん、優子と同居する血の繋がらない父親・森宮さん役に田中圭さんがキャスティングされることも発表されました。
初めて母親役に挑戦する石原さとみさんは「私が演じる梨花はとても大胆不敵でちょっと理解しがたく謎の多いキャラクターですので、演じるのは難しいなと思いながら脚本を読みました。優しくて温かくて、でも切なくて愛があふれていて、原作と同じ読後感がありました。初めての母親役でしたが、私の周りにもお友達の子供も多いですし、気負わずに演じることができたと思います。撮影の合間も(娘役の)くるみちゃんとずっと一緒にいましたし、肌と肌が触れている時間を多くしようと心がけていました。触れていると心地よくなって、とても愛おしく楽しい時間をすごさせていただきました」と初の役柄への感想をの語りました。
永野さんは「自分のお母さんが原作を読んでいて『実写化したら芽郁に演じて欲しい』と言われていた小説だったので、嬉しくなってすぐに脚本を読ませていただきました。今まで挑戦したことのない役どころでしたが、お母さんのためにも自分のためにも絶対にやりたい作品だと思いました。血の繋がりのない親子でも愛の深さを持てるんだ、そして感じたことのない愛の種類や温かさを知って、人との繋がりは強くなるんだと気づかされました。森宮さんと優子の親子関係をぜひ楽しみにしていただければと思います」とコメント。
田中さんは「脚本を読んだときは、変わった親子関係が描かれているので難しい役だなと思いましたね。娘のいる父親の役でしたので、実生活が武器になるかなと思い現場に入ったのですが、芽郁ちゃんとは年齢が全く違ったので残念ながら参考にならなかったですね(笑)。血の繋がらない親子の関係性を作るのが難しいなと思っていて実際に一筋縄ではいかなかったですが、芽郁ちゃん演じる優子ちゃんとは素敵な距離感になれたらいいなと思って演じました。いままで見たことのない親子像を作りたいと思って演じました」と語っています。
そしてこの映画は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」などで知られる前田哲さんが監督を務める。昨年10月下旬~11月下旬に撮影が行われ今年10月29日に公開が予定されています。