闇営業問題で揺れ続けている吉本興業の岡本昭彦社長（５３）が２２日、都内で緊急会見を行いました。
岡本社長は会見で、辞任はせず、自身と大崎会長ともに１年間、５０％の減俸にすることを発表しました。記者からの「辞任しない理由について」の質問に、岡本社長は数秒間絶句する一幕が見られました。
会見当日、朝の情報番組「スッキリ」（日本テレビ系）に出演した極楽とんぼ・加藤浩次は、顔を赤くしながら吉本興業に対して自身の考えを訴えました。
加藤は、岡本社長、大崎洋会長ら経営陣が刷新されなければ「吉本興業を辞める」と発言し、波紋を呼んでいました。
そこで、会見中に記者から「なぜ辞任しないのか？岡本さんが社長でないとできないことは？」と質問が飛びました。
すると、岡本社長は「うー、、、、」「まあ、、、、」と１０秒近く絶句する場面が….
数秒待ってみてようやく、「今一度、（タレントに）寄り添って、できることを全力で頑張る、ということにおいて、一番、頑張らなければならないので…、今の状況を変えるために、やりにいく、そういうことです」と回答しました。
この記者からは再度質問があり、「岡本さんにしかできないこととは」と質問されると、「うーん」と再び沈黙を見せます。
岡本社長が苦しんだ末に出てきたのが「みんなに後で聞いときます」という大真面目な表情でのコメントでした。
この日の会見は約5時間半といった異例の緊急会見で、参加した記者もかなり疲れの様子が見られる中で、ほぼ初めて、小さな笑いが起こりました。
これを受け、登壇者に「皆さんは（岡本社長を）どう思われますか」と質問が飛ぶと、
藤原副社長は「（社長発言の）『みんなに聞いてみます』っていうのは、僕らのことを信頼してくれてるっていうこともあると思います。本当にお笑いに愛情を込めてっていうか、みんなで責任もって、厳しいですけれど、愛のある社長だと僕は思ってます」と岡本社長を気遣う様子も見られました。
続けて、「伝えられてない人がいるのは、まだまだ僕らもしっかりしないといけないところもあると思うんですけど、ここは本当にしっかりやっていきたいと思います」と言及し、藤原副社長は長時間の殺伐とした会見で時折、独特のボイスでコメントしていました。
吉本興業が闇営業問題で揺れる中、岡本社長本人の異例の緊急会見となりましたが、この会見で予想以上に世間体からバッシングを受けることとなりました。
ネット上からも以下のようなコメントが寄せられています。
「雇われ社長がこの場で感情的になり辞任を口にする方が異常」
「宮迫処分撤回はおかしな話。直営業による金銭授与と虚偽説明、亮含む後輩芸人の口止めに関してはちゃんと何らかのペナルティを課さなければならないと思う。」
「世間や周りの意見に振り回されて保身にはしったとしか捉えられない会見だった」