世界中で親による虐待事件は起こっていますが、法でいくら裁いたとしても一向に無くなる気配がないのが実情。また、このほどアメリカの『New York Post』『Tulsa World』で、子ども2人に食事を与えず飢えさせていた母親が実刑を免れるというニュースが伝えられました。さらに、この母親は子どもたちに信じがたい行動を行っていたのです！？
米オクラホマ州マイアミに住むメアリー・エリザベス・ムーア（Mary Elizabeth Moore、34）は栄養失調だった我が子2人を病院へ連れて行かなかったことで育児放棄を含む2件の罪状で逮捕されました。
逮捕後、保釈金10万ドル（約1058万円）が設定された状態で刑務所に勾留されましたが、メアリーは罪を認めず。そして今月23日、起訴内容について検察側と争わない「不抗争の答弁」の申し立てをし、最終的に子ども2人への接近禁止命令が言い渡されて執行猶予7年の判決に。メアリーは実刑を免れることになりました。
しかし、実刑になってもおかしくないほどのメアリーの鬼畜ぶりが公開された法廷記録の内容で明らかになったのです。
5歳の娘は、メアリーが逮捕された際、体重26ポンド（約11.8キロ）、3歳の息子は体重18ポンド（約8.2キロ）しかなく、病院の集中治療室に搬送されました。
2人の子どもは過度の栄養失調だったことから、鼻からチューブを通して胃に直接栄養を送る方法を取らなければならなかったといいます。しかし治療は困難を極め、身体に突然、栄養補給を行ったことで合併症のリフィーディング症候群を引き起こすことに。
また社会福祉局の宣誓供述書では、「3歳の息子は生後4か月の時に発育不全と診断されていた」と指摘。他にも「2人の子供は母親から充分な栄養を与えてもらっておらず、タンパク質が欠乏していることにより栄養失調状態だった」と記されていたようです。
後日、姉弟の体調が安定した頃、社会保障局の担当者が5歳の長女に当時の話を聞いたところ、2人はメアリーから無理矢理犬の糞を食べさせられていたことが判明。それを裏付けるかのように、姉弟の体内からはぎょう虫が見つかっています。
さらにメアリーの交際相手から、瓶を投げつけられるなどの虐待も受けていたことが分かりました。身体だけではなく精神的にも苦痛を味わって来た幼い姉弟2人。現在は、州の保護監督下に置かれているそうです。