X
    Categories: ISSUE

池袋暴走事故の飯塚幸三被告「上級国民」から「平民」へ


デイリー新潮

2019年、池袋の路上で母子をひき逃げし、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた飯塚幸三被告(90)は、2日に東京地裁で開かれた判決公判で禁錮5年(求刑禁錮7年)が言い渡されました。旧通産省工業技術院の元院長ということで、また過去に勲章を受章した経歴から「上級国民」と呼ばれることが多くありましたが、禁錮3年以上の実刑が確定することで、勲章は剥奪されるといいます。

point 243 |

ADVERTISEMENT

point 0 |

産経ニュース

これまでの公判を通じて飯塚被告は一貫して無罪を主張し、車の不具合を事故原因として訴えていましたが、判決では「車に異常は認められず、故障をうかがわせる事情も一切認められない」と退けられました。また、飯塚被告が約10秒間にわたりブレーキとアクセルを踏み間違え、最大時速約96キロまで加速させた過失が原因と裁判所に認定されました。point 218 | 1

ADVERTISEMENT
朝日新聞デジタル

求刑は禁錮7年でしたが「過失は悪質だが、酒気帯び運転などの運転行為に伴うものではない」と禁錮5年が相当としました。

ADVERTISEMENT

下津健司裁判長は判決を読み上げた後、被告に向かって「判決に納得するなら、責任と過失を認め、遺族に真摯に謝っていただきたい」と述べると、飯塚被告はうなずきました。

point 80 |
バズプラスニュース

飯塚被告が控訴するかどうかに加え、勲章が剥奪されるかどうかが注目されています。2015年に飯塚被告は瑞宝重光章という勲章を受章しており、これが「上級国民」と呼ばれる一因となったのですが、明治時代に制定された「勲章褫奪(ちだつ)令」という勅令によると、禁錮3年以上の実刑が確定した場合は勲章が剥奪されることになっています。もし控訴せずに禁錮5年の判決が確定すれば、瑞宝重光章を失うということです。point 336 | 1

ADVERTISEMENT

法曹関係者によれば「仮に控訴審となっても1回で結審するのではないか。最高裁まで行くにしても、来年中には終わるでしょう」と指摘します。ネットでは「控訴した場合、刑の確定まで長引くのではないか」と心配する声もありますが、実際は刑が確定するまでそれほど時間がかかるわけではなさそうです。

ADVERTISEMENT

また、たとえ控訴しても、判決の内容もさほど変わらなさそうだといいます。被害者遺族の弁護士は「控訴となっても判決はおそらくひっくり返らないのではないか」と会見で指摘していました。

Wikipedia

前出の法曹関係者は「たとえ飯塚被告が最初から罪を認めて謝罪していたとしても、執行猶予がつかない実刑だったと思われます。2人が亡くなっているということもありますが、最近は踏み間違いは執行猶予がつかない傾向にあります。どうやっても実刑だったでしょう」と解説しました。

ADVERTISEMENT

 

 [著作権者VONVON /無断コピー、無断転載および再配布禁止(違反時の法的措置)]