リアルな女の子の心をしっかりと捉えている女性漫画家さんと言えば矢沢あいさんです。
矢沢あいさんの作品について
アラサー以上の女性なら「りぼん」「cookie」で矢沢さんの作品に一度は触れている方も多いです。
矢沢さんの作品で共通していることは、登場人物が着用している洋服が全てオシャレであることです。
これには矢沢さんのちょっとした経歴に関係しており、彼女はかつて大阪モード学園で被服を専攻していました。
彼女曰く、漫画家になっていなければスタイルストになっていると言うほどファッションには相当のこだわりがあります。
年齢は御年で50歳を迎えた矢沢さんの漫画で注目を集めたのが、「天使なんかじゃない」です。
高校の生徒会を舞台にした青春漫画で、登場人物の背景を一人一人丁寧に描いた作品として大変好評を得ました。
この作品のファンだと言う業界人も数多くいる名作です。
そして、矢沢さんの作風が存分に発揮されたのが「ご近所物語」です。
矢沢芸術学院・通称ヤザガクに通うデザイナー志望の主人公・実果子とお隣に暮らすツトムや周りの友人や先輩が、自分の才能を信じて活動を起こしたり、また恋や将来に悩んだりと芸術学院ならではの青春物語を描いています。
「ご近所物語」の主人公たちの妹や子供達がメインとなっている「パラダイスキス」も大変人気を呼びました。
主人公は進学校に通う悩める美少女女子高生とヤザガクに通う優秀なデザイナーの卵の恋愛や将来に関する悩みを美しく描いています。
ご近所物語と違う点は、進学校での描写や家族の問題などにも深く描かれていることです。
この作品は、連載終了後に北川景子さんと向井理さんのダブル主演で映画化されて大ヒットしました。
矢沢あいの最大のヒット作「NANA」
矢沢あい最大のヒット作であり、現在休載中である「NANA」は社会現象を起こすほどのブームを呼び、映画も中島美嘉さんと宮崎あおいさん(二作目は市川由衣さん)のダブル主演で二本制作されました。
東京行きの同じ新幹線で隣同士の席に座った同じ名前を持つ20歳の女の子同士が、東京でひょんなところからルームシェアをすることになる話です。
ロックバンドで成功を夢見るナナと彼氏を追っている奈々、タイプは違うけれども二人は良い友情関係を築きながらも、周囲の人間関係に悩まされるという展開になっています。
残念ながらNANAは、2009年に矢沢あいさんが急病のため休載になり、現在に至るまで連載は再開されていないです。
矢沢さんの病気やプライベートは？
肝心な病気ですが、矢沢さんの口からは病名は一切伝えられていないですが、都内にある女性専門の医療センターへ通っている話や、同じ漫画家で親友の小花美穂さん曰く、大変な病気だったと話しています。
休刊せざる負えないほど大変な病状だったのが伺えます。
また一部週刊誌では、矢沢さんの周りを世話をする男性の存在がスクープされていましたが、実は矢沢さん自身恋人がいることは公表しており、今回スクープされたのもこの男性ではないかと言われています。
結婚に関しては現在も独身だそうです。
NANAの続きが気になるファンのためにも、矢沢さんには早く元気になってほしい所です。
でも、矢沢さんは少しずつですが活動を再開しています。
NANAを連載しているcookieでは付録のみになりますがイラストを提供していますし、また最近では歌手のJUJUさんの新曲「いいわけ」のジャケットに手書きのイラストを提供しています。
ジャケットに掲載されているイラストを確認しましたが、絵のレベルは一切衰えていないので、少し長い目で連載再開を待ってみることができそうです。
矢沢さんがお元気になられたら、ファンのみんなが気になっているNANAの続きが少しでも見ることができそうです