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本屋に行くとトレイに行きたくなる!?青木まりこ現象と呼ばれる理由とは!!


本屋に行って棚の本を眺めていると、便意を催すことはありませんか??この現象には名前があり、「青木まりこ現象」と呼ばれています。この名前は、1985年に発行された「本の雑誌」40号にて、青木まりこと名乗る読者の投稿によって名付けられた現象です。この現象の原因は諸説ありますが、本を選ぶ体制によるものではないか、本屋独特の空気感にストレスを感じるためではないか、などと言われています。

「本屋に行けなくて困っているんです」

とある会社員の女性Aさんは、”本屋に行けなくて困っている”と話します。「本屋に行くとお腹が頻繁にキュルキュルと痛くなるんです。するとトイレに駆け込まなくちゃいけないし、すごくしんどいです。」と、腸に異常があるわけでもないのに、大型書店に行く度に便意を催すので、人には言えないもどかしさがあると話すAさん。

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果たして、本屋と便意の間にはどのような関連性があるのでしょうか。いくつかの仮説について調べてみました。

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青木まりこ現象が起こる原因

まず、青木まりこ現象(あおきまりこげんしょう)と呼ばれるようになった背景とは、1985年に発行された「本の雑誌」40号にて、青木まり子と名乗る読者から「本屋に行くと何故かトイレに行きたくなる」という投稿があったことが始まりでした。

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その投稿を読んだ読者から、自分も同じ症状になるなどといった投稿が大量に寄せられ、翌41号にて作家の椎名誠さんが「青木まりこ現象」と名付けて特集を組んだそうです。

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それ以降、「本屋に入るとトイレに行きたくなる症状」を「青木まり子現象」と呼ぶようになったと言います。ではなぜこのような症状が起こるのでしょうか。いくつか仮説を紹介したいと思います。

1 思い込み説

消化器外科医の井戸政佳先生の著書『なぜ本屋にいるともよおすのか』(2012年、有峰書店)によると、「過去に便意をもよおした経験と期待による思い込み」や「他の多くの人も経験したという裏づけによるもの」このようなものが条件反射的に心身に影響を及ぼしている”プラセボ効果”によるものではないかという仮説です。

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しかし、「本屋=便意を催す」という現象を知らなかった人でも、実際に何度も本屋で便意を催しているケースがあるため、”プラセボ効果”に必ずしも該当するわけではなさそうです。

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2 過剰性腸症候群という心身症説

精神科医の墨岡孝先生は、「書店における便意」を訴える患者の診察をしたところ、”活字に囲まれ、目指す本を探さなければというプレッシャー”などの心身に影響を及ぼしうる因子を分析したと言います。その結果、心身症の一種である過敏性腸症候群に類するものとして対応しているそうです。

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「プレッシャーなどの精神的な影響によるものだとしたら、書店員にも症状が現れるのではないか」とも考えられますが、本屋で仕事をしている場合には”青木まりこ現象”は起きづらいという報告もあります。

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3 本を探す姿勢が影響している説

この説は、本を探すときに下の段にある本をかがんで取る姿勢や、その状態を維持することなどにより腸運動が促進され便意を催すのではというものです。実際にこの説を裏付けする研究結果もあるそうで、和式トイレを利用した時のいわゆる”うんこ座り”のような体勢をとることや、書店で意識される「本棚による圧迫感」が便意を催す原因になっていると提唱されているようです。point 201 | 1

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しかし、説立証のための実験もなされましたが、結局はっきりとしたことはわからなかったそうです。また、本棚による圧迫感が便意とどうつながるのかも今ひとつよくわかっていません。

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4 プレッシャー説

「プレッシャー説」とは、”本屋には、トイレを設置しているところが大型店ではない限り、あまりない”ということや、”本屋はトイレを借りる場所ではない”などの考えが一般的となっているため、「本屋に入るとトイレに行けない」というプレッシャーが発生し、結果として便意を催すことにつながるのではないかと考えられている説です。

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しかし、このようなプレッシャーは本屋でなくとも、例えば、車で高速道路を走行中の時でもしばしば経験することから、本屋は関係あるのかという意見が見られました。

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5 リラックス説

精神科医の酒井和夫先生によると、週刊誌『アエラ』(2003年11月17日号、朝日新聞社)の中で、本屋で便意を催す原因について「本当の答えはわからない」と前置きした上で、「書店という非日常的な空間で好きな本を探す行為が心身をリラックスさせ、便意をもよおすのでは」と述べています。

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しかし、この見解に対して臨床心理士の笠原敏雄先生は、「強烈なリラックス効果をもたらす自律訓練法や瞑想においては、かえって緊張が強まったり、眠ってしまったりすることはあっても、便意は引き起こすことはないという主張の下、「リラックス効果による便通促進」は全くナンセンスな説である」と自著の中で徹底的に批判しています。point 215 | 1

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その他の興味深い仮説

 紙のニオイやインクのニオイが便意を催させるのではないか

「紙やインクなど、紙を構成する何らかの物質の匂いが刺激となって便意を誘発させるのではないか」という説は古くから存在していました。エッセイストの石橋真理子さんによれば、1995年の時点で”主流の説”と言われていたそうです。その見解について興味を持った近畿大学工学部、野村正人教授は野村教授は、、実際に数えきれないほどの本屋・図書館を訪問して香りを収集、数百種類の中から香りサンプルを研究し、「青木まりこ」現象の根幹である本屋の香りを突き止めたそうです。そこで開発されたのがこの”本屋の香りスプレー”。point 311 | 1

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実際に使用した人の話によると、「スプレーをトイレにひと吹きしてみましたが、即効性があるわけではなかった。でも、心なしかトイレに行く回数が多くなったような…。」ということでした。現在は研究結果も残されていないそうで、実際のところ”本屋の匂いに便意が促進される”という説が有力かどうかはっきりとしてません。point 223 | 1

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まとめ

point 3 |
ビジネスジャーナル

本屋に行くと便意を催す”青木まりこ現象”。有力だと思われる仮説もいくつか見られましたが、いかがでしたでしょうか??
ここで紹介されている仮説以外にも、「製紙業界陰謀説」「ソマティックマーカー仮説」「腸の彎曲説」「注視探索作業原因説」「オートポイエーシス説」「本の霊力説」など様々な見解がありますが、未だ本屋で便意を催す原因についてはっきりと分かっていることはありません。果たして、解明される日は来るのでしょうか。point 279 | 1

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