英国で10代の息子と殴り合ういたずらをしていた父親が、息子に殴られて死亡する悲劇的な事件が発生しました。
今月8日(現地時間)、英メディア「ザ·サン」は、「元軍人の父マルコム·カレンダーと殴り合ういたずらをして父を死なせた19歳の息子エワン·カレンダーが裁判の末、不起訴処分を受けた」と報じました。27年間軍生活をした父親のマルコムは、普段から息子と殴り合いながらいたずらをしたりしていました。
事件当日、マルコムとイワン親子は一緒に飲み屋へ行き、以前のように殴り合ういたずらをしていました。当時、居酒屋の防犯カメラの映像には、お互いに殴っては抱き合いながら喜ぶ2人の姿が映っていました。
しかし、マルコムがイワンに「俺をまともに殴ってみろ」と言った瞬間、恐ろしい事故が発生したのでした。イワンはためらいがちに拳でマルコムの顔を強打し、父親は道端で倒れてしまったのです。当時の目撃者の話によると息子は倒れたマルコムに「お父さん、起きなさい! 愛してる!」と叫んでいたそうです。
マルコムは病院に搬送されたが死亡し、イワンは現場で逮捕されました。マルコムの死因は「鈍器による頭部外傷」で、体からは高いレベルの血中アルコール濃度が確認されました。イワンは警察の調査でマルコムを殴るのをためらったが、「父を誇らしく思った」と明らかにしました。また、「父は自分の顔を殴ったりしたが、すべていたずらで悪意はない」と供述しました。事件当時、一緒にいたイワンの友人は「イワンは父を殴りたくなかったが、父に何かを見せたいという熱望を感じたようだった」と話しています。
マルコムの妻で元軍人のキャサリン·モリソン·カレンダーは「うちの家族はたびたびお互いに体をぶつけたり殴ったりするいたずらをしていた」とし「イワンが15歳の時から夫はお互いに顔を殴るいたずらをしたが、彼は勝負欲が強くて絶対息子に負けなかった」と説明しました。イワンを不起訴処分にしたバークシャー管轄検視官は「イワンの暴力は合法的かつ同意された武力適用で、暴行罪ではない」と宣告理由を明らかにしました。また、彼が暴行罪で処罰される場合は「スポーツ競技の中の武力も処罰されなければならない」と付け加えました。
親子でいたずらをする家庭は多くあると思います。ですが今回のように不運が起きてしまう時もあるので注意しないといけませんね・・・。