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「苦しむ姿を見たくなかった」⁉ 母の生命維持装置を切った女性が自白し逮捕に…


「死にたい」と口走るようになった 体調を崩した母親の姿に、胸を痛めていた女性がいました。人工呼吸器が必要になってしまった母親を見た女性は「願いを叶えてあげたい」と強く願うようになり、法的には許されない行動に出てしまったのです…。

 

女性に苦悩を打ち明けていた母親

米国・ミシガン州で暮らすコリーヌ・ダム(59)さんは、2019年3月まで老いた母親(78)と同居していました。

Thechable

しかし 母親は体調を崩しがちになり、入退院を繰り返すようになってしまいました。具体的な病名は伏せられていますが 闘病生活はずいぶん苦しかったと見られ、母親は たびたびダムさんに対し「もう無理」「死にたい」などと話していたといいます。

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IStock

 

妹の懇願、家族の葛藤

母親は その後に介護施設に入り 生命維持装置を付けられましたが、ダムの父親は悩んだ末に「2月1日に母さんの人工呼吸器を外そう」と決意。家族にもそう伝えたところ ダムさんの妹が ひどく悲しみ「やめて」と懇願したため、父親は娘の思いを尊重し断念したというのです。しかし、ダムさんは それでも母親の気持ちこそ 尊重してあげたいと考え 「そのためには 自分が母親の願いを叶えるしかない」と思い至ったようでした。

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犯行に及んだ女性、その瞬間に警告音が…

Getty Images Plus

母親の人工呼吸器をオフにしたダムさんは、室内にあったハサミを用い生命維持装置の管も切ったとのことでした。その瞬間に機械から警告音が鳴ったため看護師が異変に気付き、ダムさんの母親に再び人工呼吸器を付けるなど対応に追われたといいます。

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Medgadget

しかし それに要した時間が わずか60秒だったこともあり、ダムさんの母親が 命を落とすことはありませんでした。

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「苦しむ姿を見てはいられなかった」 逮捕された女性の胸中

騒動を起こしたダムさんは 自ら通報し、経緯も含め すべてを告白しました。

「安楽死させようと計画して犯行に及んだわけではありません」「自宅にいるときは人工呼吸器がなくても息をしていたため、それをオフにして 母が亡くなっても殺人には該当しないと思っていました」と話したダムさん。

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「苦しむ姿を見てはいられなかったのです」とも述べ、母親に対する愛情を垣間見せたという。ダムさんは 保釈金を支払いましたが、「3月には出廷し判決を受ける」と現地メディアは伝えています

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