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ハウルの動く城、代表の声優は?木村拓哉の演技は自然?


2004年公開の長編アニメーション映画「ハウルの動く城」スタジオジブリ制作の長編劇場作品としては13作目にあたり、宮崎駿監督を起用した作品としては8作目に当たります。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作として下敷きにしており、呪いによって90歳の老婆の姿に変えられてしまった少女と、魔法使いの少年ハウルとの奇妙な共同生活を通した交流が描かれています。そんな本作ですが、公開当時、ジブリ作品だからというだけでなく、豪華なキャスト陣にも注目が集まっていました。

写真:entertainment-topics.jp

◼︎プロの声優を使うべき?豪華俳優陣起用も賛否両論!

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写真:xn--japan-9t2hu30gsg3fz4l.com

ハウルの動く城で声の出演を代表する方々としては、主人公の少女ソフィーの声を担当されている倍賞千恵子さん、作品のタイトルにもなっている魔法使いの少年ハウルに当時SMAPのメンバーだった「木村拓哉」さんなど、脇役にも美輪明宏さんや神木隆之介さんなど、有名人を多く起用していました。
しかし必ずしもそれが好評か?と言えばそうとも言い切れず、アニメ作品にはプロの声優を起用すべきではないのか?という声もちらほら上がっています。なぜそのようなことが起こるのか、それはひとえに俳優と声優の演技の仕方の違いから違和感を感じる人も少なからずいるということに起因します。特に本作で顕著なのがハウル役の木村拓哉さんの演技です。アニメ作品に登場するキャラクターの多くは、表現としてオーバーにデフォルメされた表情、ボディランゲージを多用します。プロの声優はそんなキャラクターに合わせた演技をすることに慣れています。ですが、普段の俳優はそうではありません、作品のカラーがよほどコミカルなものでない限り、基本的にはわざとらしくない自然な演技を、本物のような演技を求められます。アニメのお仕事をするさいはアニメに合わせた演技をする俳優さんもいらっしゃいますが、普段の自然な演技のまま臨まれる方もいます。そして本作における木村拓哉さんは後者よりのようです。point 593 | 1

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写真:trend-japon.com

◼︎そもそもなぜジブリは声の出演に俳優を使うのか?

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写真:deidarathehotty.deviantart.com

スタジオジブリは最初から俳優を声の出演として起用していたわけではありません、懐かしのジブリ作品の多くは主役級のキャラクターであっても、プロの声優が務めていました。分岐点となっているのは1997年公開の「もののけ姫」でしょう。この作品以降、声の出演に俳優を起用することが増えているようです。このような方針転換には何か理由があるのでしょうか?
よく聞く話としては、宮崎駿監督が最近の女性声優の演技が好きでないというのがあります。ですがそれはあくまで建前で、本音は別のところにあるようです。宮崎駿監督の作品は俳優を主要キャラとして起用していない、プロの声優を起用していた頃からヒットしていました。ですが、映画業界からはそれを十分に評価されていないと感じていたようです。映画は映画、アニメはアニメと別物として見られていて、自身は映画を作っているという思いがありながらそれを認められない、同じ土俵で評価してもらえないという現状に憤りを感じていたようなのです。もののけ姫以降、俳優を使うようになったのは、声優の演技に不満があるからというより、実写の映画に出ている人を起用することで、アニメを映画と同じ土俵に立たせたい、同じように評価してほしいという思いから来ているようです。それを踏まえると、映画やドラマなど実写作品に引っ張りだこの木村拓哉さんを起用するというのにも必然性があるのかもしれませんね。point 625 | 1

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写真:otocoto.jp

◼︎まとめ

ハウルの動く城に限らず、多くのアニメ作品に俳優が使われることが増えてきた昨今、制作者サイドとしては様々な理由があっての起用でしょうが、受け手としてはまだ賛否両論になりやすいようです。実写ドラマの演技にも人によって好き嫌いがあるように、それと同じくらいアニメの演技にも好き嫌いがあるのですね。ただ、多くの意見が寄せられたことで、それだけ声というものがキャラクターにとっていかに重要かを再認識できたと思います。これからの作品にも注目したいところですね。point 292 | 1

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