乾燥剤として知られているシリカゲル
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シリカゲルといえば、お菓子などの食品の中に入っている乾燥剤で、食品の湿気によるダメージを予防するために使われています。乾燥剤にはシリカゲル以外にも石灰乾燥剤とか脱酸素剤などがありますが、シリカゲルは空間の水分を吸着する作用があり、空気を乾燥させてくれます。熱を加えると吸湿作用が甦るので、実は何度でも再生できる乾燥剤なのです。他の乾燥剤との違いですが、石灰乾燥剤は塩化カルシウムというアルカリ性物質で作られていて、皮膚についたりすると危険で再利用することができないという特徴があり、脱酸素剤は空間内の酸素量を減らすことによって湿度を抑えるという作用があります。
シリカゲルを再利用する方法
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シリカゲルの袋を開けると、ピンクや青の粒が入っていることが多いのですが、この色は実は吸湿力が一目でわかる指標となっています。青色ならまだまだ吸湿力があるということで、白とかピンク色になると吸湿力がなくなったというサインです。他の乾燥剤とは異なり、シリカゲルの場合には加熱すれば吸湿力を取り戻すことができますし、方法を知っていれば家庭で乾燥剤を作ることも可能です。
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シリカゲルを再利用する方法は、食品の中に入っているシリカゲルの袋を開けて中身を取り出し、フライパンの上でゆっくりと加熱します。加熱していくとシリカゲルの色が少しずつ青くなるので、全体的に青くなったところで火を止め、お茶のパックなどの不織布に入れれば、いつでも再利用できます。使い終えたシリカゲルを家庭で再利用できれば、小麦粉とか調味料などの乾燥剤として使うことができますね。ちなみに、砂糖とか塩などは湿気によってカチカチに硬くなってしまいますが、再利用したシリカゲルを入れておけば、3日ぐらいで元のサラサラな状態に戻ってくれます。すぐに使わないシリカゲルなら、ジップロックなど密閉状態にできる袋に入れておけば、ある程度は保存できます。頻繁にシリカゲルの加熱処理をするのが面倒な人なら、まとめて加熱するという方法がおすすめですね。
シリカゲルの便利な利用法
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乾燥剤というと食品のために存在しているような印象がありますが、実はシリカゲルを使うと靴とか衣類の湿気対策としても使うことができます。梅雨の時期などには、靴の内側が湿ってしまうことが多いので、不織布に入れたシリカゲルを靴の中に入れておけば、翌日にはかなり乾燥できているでしょう。また部屋や空間の湿気を取りたい時には、シリカゲルを袋ではなくて小鉢とか灰皿などに入れてインテリアとして置いておくのもOKです。大人ならシリカゲルを食べてしまうことはありませんが、小さな子供がいる家庭の場合には、取り扱いには十分注意してくださいね。食品の中に入っている小袋のシリカゲルを再利用してもOKですし、青色の粒をした乾燥剤を購入する際には、もしかしたらシリカゲルの可能性もあるので、その場合にはフライパンで加熱してあげれば何回でも再利用することができます。同じ商品を何回も購入する必要がなくなるので、その点は便利ですね。
私が大好きな再利用方法
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食品を購入した時に、中にどんなタイプの乾燥剤が入っているかは、正直分かりません。もしもシリカゲルだったなら、空間の湿気対策として利用できますが、再利用できない石灰乾燥剤だったりしたら、ガッカリしてしまいます。しかし石灰乾燥剤は、土壌改良剤として再利用することができます!私は観葉植物が大好きで、部屋にたくさん置いているのですが、石灰乾燥剤が入手できたときには土に振りかけて栄養剤としています。
脱酸素剤が乾燥剤として入っていた時には、残念ながら再利用することはできないので、使い終えたらゴミ箱に捨てなければいけません。ちなみにこの脱酸素剤は、ホッカイロの袋に入っている中身と基本的には同じものです。