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    Categories: FOODLIFE

シェリー酒って何?飲み方や銘柄をご紹介します!


シェリー酒とは?


写真:googirl.jp

●酒精強化ワイン

シェリー酒はリキュールや蒸留酒に分類されがちですが、ガスパチョやフラメンコでも有名なスペインのアンダルシア州を産地とする、酒精強化ワインで、ポルトガルのポートワイン、マデイラワインと共に世界3大酒精強化ワインのひとつとされています。その酒精強化ワインとはどういうものでしょうか?実は、スペイン南部アンダルシア地方が生産地で呼称統制があり、地元のブドウを用いて、この地方で製造されたワインのみが「シェリー酒」と名乗ることを許されています。いずれも、パロミノ、ペドロ・ヒメネスという白ワインに用いるブドウの品種です。そのどれもが、ソレラ・システムという通常は用いない、熟成手法を採用しています。point 366 | 1

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●ワインとの違い

酒精強化ワインは、醸造過程でアルコールを添加してアルコール度数を高めたもののこと。1年を通して気温が高く、ワインの温度管理がむずかしい地域で、酸化や腐敗を防止するという目的もありつつ、個性的な味わいのワインなんです。酒精強化は、ワインのアルコール度数が一定量を超えると酵母の働きが止まる現象を利用しており、添加アルコールにはブランデーが多く用いられています。通常のワインのアルコール度数がおよそ10~14度であるのに対し、酒精強化ワインは15~22度前後。しかも香り豊かなブランデーが加えられることで、ワイン+ブランデーという独特な製法による風味を生み出しています。製法は独特で、酒精強化したワインをオーク樽の4分の3程度に満たし、あえて樽内の上部に空間を持たせます。これによってワインの液表面にフロールという特殊な酵母の膜(酸膜酵母)が張りワインの熟成が緩慢になるため非常にフレッシュでナッツのような香ばしい風味を持った、独特な味わいのワインができ上がります。point 439 | 1

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シェリー酒の意味は?


写真:gigazine.net

シェリー酒は食前酒として有名なので知っている方も多いかとは思いますが、実は名前の由来には2つの説があるんです。まずひとつ目は、シェリー酒というお酒が誕生した町「ヘレツ・デ・ラ・フロンテラ」の読み方がなまり、いくつかの発音を経て「シェリー酒」となったという説、もうひとつは「ヘレツ」ではなく「ヘレス」だったという説で、主な輸出先であったイギリスでは「セレス」の「ス」を複数形の意味だと勘違いしたことで「セレス」の単数形が「セレ」だと考えられ、それがなまって「シェリ-」となったという説です。誤解から生じた名称なんだとか。point 334 | 1

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シェリー酒の飲み方


写真:kireinasekai.net

日本では、シェリー酒は食前酒として飲まれることが多いのですが、糖度が高いので食後に飲む他、カクテルのベースとしてもおすすめです。甘口だけでなく、さわやかな辛口タイプもありますのでお料理との相性もよく、カクテルのベースにも使われます。いくつかシェリーベースのカクテルをご紹介しましょう。

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レブヒート


写真:r.gnavi.co.jp

作り方は簡単です。ドライ・シェリーをタンブラーに注ぎ、炭酸飲料で満たして軽くステアするだけ。お好みでライムやミントを添えて。シェリーと炭酸を1:2または1:1で注いでもよく、炭酸水以外にジンジャーエールや、フレーバーと甘味入りの炭酸飲料を使って作ることもあります。

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アドニス


写真:raigetsu.com

シェリー酒をカクテルグラスの2/3、ベルモット・ロッソ(赤)を1/3、オレンジビターズを1ダッシュ注いで作るカクテル。アドニスとはギリシア神話に登場してくる美少年の名前で、1900年代の初頭にはすでにレシピが完成していたと言われています。アぺリティフ(食前酒)としても人気が高い、シェリー酒の風味を楽しめるカクテルの傑作です。

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バンブー


写真:raigetsu.com

シェリー酒をグラスの2/3、ベルモット・エクストラドライ1/3、オレンジビターズを1ダッシュ注いで作ります。明治時代に横浜ニューグラントホテルでチーフ・バーテンダーを務めたルイス・エッピンガー氏が考案したと語り継がれています。スイートベルモットをドライベルモットに変え、その名も日本の“竹”をイメージしてつくられたカクテルです。キリッとクリアな味わいは、横浜を訪れる外国人来航者によって人気を得てヨーロッパにへ。やがてニューヨークにまで海を渡って評判が伝わり、今もアメリカでは「食前酒としてパーフェクトな味わい!」という声も多いのだとか。清酒と同じ程度のアルコール度数が和食にもよくあい、ほどよい辛口が食欲をそそります。point 379 | 1

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ゴンザレス ソレラ 1847 クリームシェリー


写真:Amazon

ゴンザレス・ビアス社は1835年創設。このブランド名は、1847年にこのシェリー専用のソレラ(熟成・ブレンドシステム)が設置されたことに由来します。輝きのあるマホガニー色をしています。甘口でリッチな味わいをしており、干し葡萄、スパイスを連想させる深みのある香りがします。甘口でビロードのようになめらかな味わいは、デザートワインやナイトキャップに良く合います。

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ゴンザレス・ティオペペ


写真:store.shopping.yahoo.co.jp

ティオとはスペイン語で叔父という意味であり、つまりティオ・ペペとはペペ叔父という意味。つまり、創業者のマヌエル・マリア・ゴンザレスの叔父、ドン・ホセ・アンヘル・デ・ラ・ペニャのことを指しています。こちらは、ゴンザレス・ビアス社が所有する自社畑の石灰分の含有量の多い土壌で育った品種から造られる、辛口のシェリー酒です。シェリー特有の香りと、黄金色に輝く優雅な色合いが特徴です。世界中のレストランで食前酒の定番として選ばれています。point 304 | 1

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まとめ

いかがでしたか?日本では食前酒として知られているシェリー酒ですが、お洒落なカクテル風の飲み方があるので、是非皆さんも試してみてはいかがでしょうか?