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    Categories: HEALTH

耳糞を掃除する頻度は?どんな方法がおすすめ?


毎日耳掃除する習慣がある人は意外にも多いものです。しかし耳掃除をして取れる耳糞は、実は私たちの耳を守ってくれている大切なものなのです。
そもそも耳糞は外耳の皮膚の一部や、耳に入ったほこりやごみ、さらには皮膚から分泌される体液によって構成されています。しかし耳糞には殺菌作用があります。この殺菌作用によって外部からのさまざまな細菌から、耳の中を守ってくれています。また耳糞は脂肪も含んでいます。これによって耳の皮膚をカバーする働きもあります。


写真:日々あんてな

 

このように耳糞には様々な効果があることから、毎日耳掃除をしてしまうことは、耳の炎症を引き起こす可能性が高くなってしまいます。耳掃除をやり過ぎることによって、膿がたまってしまったり、外耳炎などの炎症を引き起こすだけではなく、耳糞をとるために耳掃除をしていたはずなのに、耳糞がどんどん奥へと押し込まれてしまい、最終的には聞こえが悪くなってしまうということも考えられます。また耳掃除をしすぎることによって、外耳は乾燥しやすい状態になってしまいます。乾燥することによってカビや細菌が繁殖しやすくなり、これにより慢性的な炎症にもつながります。炎症によって耳糞は湿ってしまい、本来であれば自然に排出されるはずのものまで、詰まってしまうこと考えられます。耳掃除の際に、耳糞を押し込んでしまい、外耳がふさがったり、鼓膜に耳糞が付着して病気の原因になることも考えられます。そのため耳掃除を行う際には、適切な頻度と適切な方法で行う必要があるでしょう。point 480 | 1

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写真:豆知識PRESS
耳掃除を行う適切な頻度としては、2週間から1か月に一度のペースがよいと言われています。実は耳には自浄作用があり、耳糞を自然と外に排出する働きがあります。毎日耳掃除をすることは、耳を傷つけやすい状態を作り出すことにもなります。耳掃除を行うときには綿棒や耳かきなどを使用するかと思いますが、耳掃除をしすぎることで、綿棒や耳かきで傷を作り、炎症が起こる可能性もあります。炎症が起こっているのに、さらに耳掃除を続けると、その炎症は一向に治ることはないでしょう。このようなことも考えて、2週間から1か月に一度の頻度で十分だといえます。しかしこれまで毎日耳掃除をしていた人にとっては、急に2週間から1か月に一度のペースにすることは難しいでしょう。まずは1週間に一度を目安に行うようにして、自分でやり過ぎないことを意識するようにしましょう。point 424 | 1

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写真:Doctors Me(ドクターズミー)
正しい耳掃除の方法として大切なポイントは、耳の中をガリガリとかかないこと、そして綿棒や耳かきを奥まで入れないということです。とにかく耳掃除はやさしく丁寧に行うことがポイントです。奥まで入れなければ耳糞が取れないのではと思う人もいるかもしれませんが、耳糞があるのは耳の入り口から1センチの所だけといわれています。耳の中には耳垢線とよばれる耳糞を作り出す場所があります。この耳垢線がある場所が、耳の入り口から1センチのところということです。つまりこれよりも多くに耳糞があることはありえないということになります。これよりも奥にあるということは、自分で綿棒や耳かきなどで押し込んでしまっただけということになるでしょう。そのため耳掃除の時には、耳から1センチ以上入れることはやめるようにしましょう。point 415 | 1

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写真:ナチュラルフレンズ

 

耳の中1センチほどのところを、綿棒でさっとぬぐう程度で十分です。耳掃除を行うときに、通常の大きさの綿棒を使用すると、奥に押し込む可能性が高くなります。さらに木製の耳かきを使うと、耳の中をひっかいて傷を作ってしまう可能性があります。このようなことから、耳掃除に使うものは赤ちゃん用の綿棒がお勧めです。赤ちゃん用の綿棒を使って、優しく丁寧に耳掃除を行うように心がけましょう。

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