ひきこもりと言う言葉を聞くと学校に行けなかったり社会に適応できなかった子供が自宅の自分の部屋から出てこないというイメージが多いですが、社会に積極的に馴染めない若しくは家事や育児にやる気が起こらない主婦でも起こり得る現象なのです。世間的には広く認知されていない言葉ですが「ひきこもり主婦」という言葉があるのご存知ですか?現代社会においてひきこもりになっている主婦が実は非常に多いのです。特に30代~50代に多く見られその原因は様々です。
子供がいない場合の日常とは
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子供がいない状態でひきこもり主婦に陥ってしまう可能性として結婚を機に退職したり引っ越しをしたことがきっかけとなることがあります。もともと内気な性格であったり人とのコミュニケーションがうまく取れないと慣れない環境に適応できずに、最低限の家事や買い物以外では自宅から出ることが少なくなります。
ひきこもり主婦になるほとんどの方が元来真面目な性格であることが多いため、自分が働いていなかったりパートタイマーなど少ない収入の罪悪感から旦那が働いている間に自分自身がショッピングやレジャーを楽しむことに負い目を感じてしまいます。この状態がエスカレートしていくと美容にお金をかけることもできなくなりそのうち徐々に美容にも気を使わなくなっていき、ますます自分自身に自信がなくなっていく悪循環へと落ちいっていくのです。
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それでも日中自宅にいてテレビを見たりインターネットを楽しむ余裕がある場合は良いのですが、一方間違えるとうつ病へと発展していきますから日ごろから周囲の方々が引きこもり主婦の状態を把握しておくことが大切です。夜きちんと眠れているのか顔色は悪くないのかキッチンドリンカーになっていないのかなどちょっと気をつけてみれば分かることばかりです。
積極的に外へ連れ出すように声かけをすることが大切ですが、本来自分が楽しむことを申し訳なく感じている部分もありますから無理強いをするのは禁物です。
子供がいる場合の日常とは
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子供がいる状態でひきこもり主婦に陥る原因で多いのがママ友との付き合いです。内気で生真面目な性格が災いして波長の合わないままと思うと無理して付き合い続けた結果、ある日突然張りつめていたいとが切れてひきこもり主婦になってしまうことがあります。
またお子様同士のトラブルから双方の親が気まずい状態となりそれが精神的負担となる場合でも起こり得ます。子供が小学生の中学年程度になればある程度自分自身で自立して学校生活を送れますから母親がひきこもり主婦になっていても子供の学校生活にそれほど影響はありません。しかし、年に数回程度は学校という集団の中に入らなくてはならない機会があります。
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例えばお子様の入学色や授業参観、三者面談や卒業式など主に学校関係の行事となります。一見すると日頃はひきこもり状態には感じられない母親が多いですが、子供の部活動のサポートであったり委員会や学校行事やPTA活動に非 協力的になってしまいがちですから周囲からは白い目で見られることもあるでしょう。
このような状態からますます引きこもりをエスカレートさせてしまったりうつ病へと発展してしまう危険性もあります。可能であれば子供と同じクラスの中に1人でも話の合うママ友を見つけるだけでも子供を通じての学校行事の参加が楽しくなってくるものです。
まとめ
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ひきこもり主婦になってしまう原因は様々です。産後の育児ノイローゼであったり退職や引越しや転勤であったり、更年期障害が引き金となることもあります。端から見れば家事や育児をサボってダラダラしているだけと見られがちですがひきこもり主婦になっている本人はものすごく辛く罪悪感でいっぱいです。
ひきこもり主婦から脱出させる方法は家族が精神的にサポートすることが重要です。毎日の規則正しい生活の中にもウォーキングをしたり体を動かすようなことを誘発してあげましょう。そしてひきこもり主婦になってしまった当事者が自分に自信が持てるようになることが大切です。