ホストクラブとは、ホストと呼ばれる男性の従業員が、来店した女性の客の周りに座って接待をする飲酒店のことです。日本だと、歌舞伎町などで見かけることが多いかと思います。
一方このような飲酒店は日本だけでなく、海外の国でも難なく見つけることができます。
以前、中国上海のとある豪華ホストクラブが、公安に摘発されました。このホストクラブは、主な顧客として高所得者の女性を受け入れている「高級」クラブだったそうです。
中国の「サウスチャイナ・モーニングポスト」は、上海市の中心部にあるクラブ「白馬会館」が公安により営業停止処分を受けたと報道しました。
白馬会館は、売場の面積が約1,600平方メートルにおよび、VIPルームを17つもを備えている超豪華施設だったようです。ホームページによると、数年前スペインの有名サッカー選手を招待しパーティを開いたこともあったそうです。個人が運営してるとはとても思えないほどの規模ですが、やはり大企業を親企業としてもつお店です。親企業は、なんと中国全域でクラブやバー、ヨットクラブを運営している大企業だそうです。
ちなみに、以前SNSに投稿した写真で、ネット上で議論を引き起こしたこともあったそうです。波紋を呼んだ写真には、上半身裸の数十人の男性が二列に並んでお客様を出迎えているような様子が写っていました。この写真だけでなく、白馬会館のSNSに投稿されたほとんどの写真が、半裸のホストたちを撮影したものでした。
このように、ものすごい規模と贅沢な設備を誇る白馬会館ですが、どんな人をホストとして雇っているのでしょうか？
ある報道によると、お店は採用条件として主に優れたファッション感覚を持った人、180cm以上の高い背丈とハンサムな容姿を兼ね備えていることなどを掲げているそうです。
高級感あふれる内装と、厳選されたホストを備えているということもあって、お店は主要顧客として富裕層の女性を受け入れています。こんな理由からか、ホストへ渡すべきとされているチップの金額は最小でも1000元（日本円で約1万7千円）にも及ぶんだとか。
では、どうして突然摘発され、営業停止処分まで下されてしまったのでしょうか。
問題となったのは、白馬会館で勤務している一人のホストのSNSの投稿でした。
彼は当時28歳の誕生日を祝っている様子を投稿しながら、「昨日の夜、上海白馬会館で金主（女性の顧客を指す言葉）がプレゼントを28個もくれた。これまでのツケも清算してくれたし、純金のカップももらった。そういえば、27歳の誕生日にはAudiをくれたなー」と語りました。
この投稿がインターネット上で急速に拡散されたため、不正腐敗の取り締まりを厳しく行っていた当時の公安に摘発されたわけです。
摘発と処分のニュースが広まると同時に、インターネットでは白馬会館に関わる過去の数々の事件や事故が見直され始め、さらには勤務しているホストに関する情報まで広まっているそうです。中には、「現役の医学部生がホストとして働いている」などといった情報もあり、多くの人に衝撃を与えました。
このお店に行ったことがあるという、とある30代の女性によると、白馬会館は上海内ではかなり有名な場所だったそうです。彼女が来店した時にはある程度かっこいいホストを指名して、2000元（約3万4千円）以上のチップを渡したと言います。
一方、上海出身の有名女性歌手がこのお店の常連客という情報提供があるなど、白馬会館に関係するいろんな問題が次々と暴露され、事態はそう簡単に収まりそうではないようです。
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