有名な占い師というと細木数子をイメージする方も多いでしょう。かつては多くのTV番組に出演し、その毒舌でバッサリ芸能人を切る芸風が大いに人気を博し「視聴率の女王」との異名をとるほどの人気でした。しかし2008年、人気絶頂期の最中、占い師の活動に専念するとの理由で突如、TVから姿を消します。その理由として様々な噂が飛び交いましたが真相は不明です。
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その彼女がTVから姿を消してから約10年近く経った現在ですが、外見は非常に痩せた感じとなっております。そのため、中には当時の降板理由が、実は病気ではないかという噂も流れているほどです。しかし実際にTV活動をしなくなった後の活動を見てみたところ、そのような闘病生活というものは報告されておらず、とりわけ占いに関する活動(執筆活動、講演会等)を精力的にこなしていたことが伺えます。
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細木数子の占いである六星占術は中国古来の易学や算命学等、いわゆる「統計学」をベースにした内容です。誕生年や誕生月が同じことで、同じ価値観が共有されることが多いため、例えば人間関係(結婚、離婚等)において一定の価値観を持つ人同士、共通した結果が出やすい(即ち「当たる」)ということがあります。一方、それらの統計学とは因果関係が薄い内容(改名等)は必ずしも当たってはおらず、この辺りが「胡散臭い」「いい加減な内容」といったネガティブな評価の原因となっているようです。
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ちなみにTVの出演者としての細木数子は基本的に「文化人枠」という設定です。これは芸能人ではなく、あくまで芸能人に知識や技術を伝える「ゲスト」という扱いです。大きな特徴としては「(芸能人に比べて)ギャラが安い」ということです。
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しかしTVに出演することで知名度が非常に向上するため、例えば本業で顧客を獲得する際に非常にプラスになるというメリットがあります。例えば視聴率が10%とした場合、1億5千万人の内の1割となるため、単純計算すると1500万人の人の前にPRをしたということになります。なお、TVにCMを出す場合、その広告費用は非常に高額です。いわゆる「CM女王」と呼ばれる女性タレントが何本に出演して億単位の収入を稼ぐというケースがありますが、ギャラだけでそれほどの金額になることを考えると実際の広告費用はそれを遙かに上回る額となります。
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このような高額な宣伝料を負担できるのは大手企業、あるいは収益性の非常に高いIT系企業等、ごく一部の企業に限られています。言い換えればそれほど「ハイリターン」なコンテンツだといえます。この場合、芸能人以外で本業を持っている場合ですと、宣伝目的で出演するという場合は極端な話「ノーギャラでも全く構わない」ということになります。言い換えれば「宣伝目的は十分に果たせた」となれば、それが「引き際」ということになり、細木数子のケースもまさしくそれに該当します。実はTVから消えた時期というのは「休業期間」でも何でもなく、本人の言う「本業に専念するため」というのが全くその通りの理由だといえるでしょう。逆にTVに多く出演していた時期が「宣伝」「顔を売る」。言い換えれば逆に「本業を休止していた時期」といえます。
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TV出演が多かった人物の場合、TVに出演していた時期が「全盛期」と捉えてしまわれることが少なくありません。しかし実際はその後、TV出演によって得られた抜群の知名度を活かし、TV以外の各方面で活躍をしているケースが非常に多いのが特徴です。執筆や講演活動はもちろんですが、いわゆる「タレント議員」の選挙における勝率や政党への集票効果を考えた場合、TV出演が如何に効果があるものかを物語っているといえるでしょう。