2日の放送の『グッとラック!』(TBS系)で、生活保護にまつわる問題を取り上げていました。MCの立川志らくさんを含め、コメンテーター全員が真剣に議論しました!!
この日、先週の国会で菅首相が、コロナで生活が苦しい人の支援について「最終的には生活保護という仕組みがある」と発言したことを取り上げていた同番組。
番組ではコロナ禍で仕事がなくなり生活保護で暮らしを立て直した中年男性と、同じくコロナで仕事が激減して生活保護を申請したのに断られたシングルマザーについて紹介。
「生活保護を受給するには高いハードルがある」と題して出演者らはスタジオでトークを展開していきました。
まず、若林有子アナが憲法25条から「生活保護は国民の権利です」と説明。すると、MCの立川志らくさんは「生活保護には2つ問題があって、1つは(受給の)ハードルが高すぎるのと、生活保護に対する偏見、差別的意識がある」とコメント。
ロンドンブーツ1号2号・田村淳さんも「権利なんだから、ぜんぜん主張していいものですからね」と発言しました。
続けて、生活保護など困窮者支援について詳しいジャーナリストの望月雄大さんが「失業には個人的な負もありますが、コロナ禍で明らかになったのは、失業は社会的な現象であるということ。個人で解決するだけでなく、社会的にお金を持ち寄って必要なときに使える制度としての生活保護があることが明らかになりました」と説明。
さらに生活保護受給は「資産があるともらえない」という点について「もともとの基準が厳しすぎて、身ぐるみはがされた状態じゃなければ生活保護申請できない仕組みがおかしい」と解説しました。
続いては「親族への問い合わせ」の問題。受給申請すると「面倒が看れないか?」と問い合わせが申請者本人の親兄弟、孫や曾祖父母にまで行ってしまう”扶養照会”の問題を取り上げていました。
これについて、3時のヒロインのゆめっちが、「生活保護は国民の権利って言ってる。親に言えないから頼ってる人もいるだろうに、そこまでしなくてもいいのに、意地悪だなって思います」とコメント。
「そもそも頼れる状況にあるなら言ってる」という声もあがるなか、志らくさんが「人間てみんなプライドで生きてるんですよ。甥や姪にまで問い合わせが行ったら、今後の暮らしにも支障があります」と続けました。
扶養照会すると言われ、親子関係が良くない場合にはなくなく申請を諦めるパターンも少なくないようです…。
次に「福祉事務所の対応が厳しい」という点も問題視されています。番組ではアンケートの声で「コロナで仕事がないから相談したのに、五体満足なら働けと言われた」と紹介。
申請者の中には情緒が荒い人もいるようで、福祉事務所で対応している人はそのような人たちと毎日接してると、心が荒んだりしてしまい、冷たい対応になっている例もあると明かされました。
しかし、これに志らくさんが「それは仕事として失格ですよ。私が毎日番組に出て何も言わなくなって、くたびれたからと言ったら失格でしょう? 困ってる人が来たら真摯に向き合う。それがプロとして、仕事しての責任でしょう?」と辛口コメント。
ジャーナリストの望月さんも生活保護を利用するのは、「本当は権利なのに、警察の取り調べみたいなことを受けてしまいがちです。」と指摘し、「だから役所の人たちには高いモラルと専門性が求められる。でも実際の役所では非正規の人も多いんですね。政府には生活保護にしっかりお金を出してほしいし、職員にも必要なお金と情報を適切に浸透させ、国としてあるべき姿にしてほしいです」とお願いしました。
コロナの影響で生活保護をうけざるを得ない状況になった人たちは多いはず。安心して暮らせるように受給のハードルをもう少し低くしてほしいものです。







