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【注意】睡眠不足の高校生は肥満になりやすい!


勉強などを理由に充分に眠っていない高校生は、授業中の居眠りが目立つだけでなく、体重にも影響を及ぼすことがわかりました。研究結果によると、睡眠時間が16歳の時に1日6時間以下だった者は、8時間以上だった者に比べて、21歳の時に肥満になっているリスクが20%高かったそうです。


写真:suiminkaigi.jp

これらの研究は米国で実施され、10代の寝不足が体重にどう影響するかを調べた初めての研究であり、睡眠不足がBMIの上昇をもたらすという強力な証拠になるといいます。ちなみに、全米疾病管理予防センターでは、10代の子供に9-10時間の睡眠を推奨しています。研究チームは、米国の若者を対象にした大規模疫学研究である「国民思春期保健縦断研究」の参加者から1万人以上のデータを分析することにしました。16歳と21歳の時の身長、体重、そして睡眠時間が調査されました。睡眠時間は、6時間未満、6-8時間、8時間以上に分類されました。肥満の判定は、16歳についてはBMIが全体の上位5%に含まれる者とし、21歳についてはBMIが30以上の者としました「(日本ではBMI25以上)。point 398 | 1

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写真:asumacho.com

これらの分析の結果、16歳の時点で全体の約5分の1の者が1日6時間以下しか睡眠していなかったのですが、彼らは21歳になったときに肥満になっているリスクが、1日8時間以上眠っていた者と比べて20%高かったのです。おそらく身体活動の欠如やテレビ視聴時間の長さがその原因ではないかといわれますが、はっきりした理由はわかっていません。16歳の段階で、既に睡眠不足の男子には肥満傾向がありましたが、女子にはありませんでした。そのため研究チームは寝不足の影響には男女差があるかもしれないと考えましたが、5年後(今回)には特に男女の違いはなくなっていたそうです。point 339 | 1

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写真:karapaia.com

研究者は、「十代の睡眠不足は将来の肥満につながる可能性があります」と語っています。続けて、「一度肥満になってしまうと、体重を減らすのは容易なことではありません。しかも肥満の状態が長引けば長引くほど心臓病や糖尿病、がんなどのリスクが高まっていくのです。」と述べました。研究結果がわかって以降、両親や保護者の方は、お子さんが8時間以上の夜間睡眠を心がけるように注意してあげてくださいと、呼びかけ運動もあったそうです。とにかく、充分な睡眠は健康な大人に成長していくために必要なことなのです。point 307 | 1

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写真:news.livedoor.com

また、昼間の眠気と疲労は、食欲を変化させ人々の食事の仕方にも影響を及ぼすことが知られています。睡眠不足のときは、きちんとした栄養のある食事を作らず、つい手軽に手に入るカロリーの高いファストフードですませることも多いと思われます。今回の調査では、参加者が実際にどのような食事をしていたかは調べていないため不明ではありますが、人が太っていくときに食事が重要な役割を担っているのは明白でしょう。適正な睡眠時間をとらせるように指導することは、若者の体重をむやみに増やさないための効果的な介入法になるかもしれない、と研究チームはコメントを残しています。point 341 | 1

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