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坂本勇人がゴールデングローブ2012を受賞できなかった理由


坂本勇人選手と言えば球界を代表する遊撃手ですが、その守備も元々の範囲の広さに上手さも加わっています、失策が激減した年のゴールデングローブ2012受賞最有力だった坂本勇人選手ですが、惜しくもゴールデングローブ2012は逃してしまいました。

 

実は坂本勇人は2012年初受賞となっていたかもしれない


写真:net~甲子園

坂本勇人選手はかつて失策がリーグで最も多い選手でした。2008~11年は4年連続で最多失策という不名誉な記録を残しますが、守備の名手宮本慎也選手に弟子入りする形で守備を磨きました。もともと手首が強く、強引な角度や体制であっても送球できてしまえる坂本勇人選手のミスはほぼ捕球のときに限局していました。そこを必死にオフの間磨いたのです。これまでも確実性より守備範囲を重視した結果、ギリギリで追いついた打球に対応できなかったため結果失策になってしまったプレーがありました。そこから失策の数を激減させ、安定した守備を見せるようになった坂本勇人選手はゴールデングローブ2012の候補最右翼でした。しかし、ゴールデングローブ2012の受賞は叶わなかったのです。point 417 | 1

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指標で比較する名手・坂本勇人の守備


写真:BASEBALL KING

野球において客観的にプレーを評価する指標のうち、UZRというものがあります。端的に言うと、その選手が守備によってどれだけの失点を防いだか、という評価を行うためのもので失策のみならず守備範囲なども加味して総合的に評価します。この年、ゴールデングローブ2012のセリーグ遊撃手部門に輝いた井端選手は9.point 237 |

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7と言われています。これは平均の遊撃手に比べて9.point 25 | 7点失点を少なくした、という評価であり非常に優秀な守備力を持っているといえます。坂本勇人選手はこの年8.point 77 | 9で、ゴールデングローブ2012ホルダーとの差は1もありません。坂本勇人選手は井端選手同様に秀でた守備力を有しているのです。point 139 | 1

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坂本勇人の守備範囲を物語る数字


写真:BASEBALL KING

坂本勇人選手は前述の通り、確実に取れるところだけを守る、という選手ではありません。むしろ、ギリギリの球際にも飛びついて失点を防ぐ選手ですが、これは捕殺、という数に現れます。捕殺とは守備で取ったアウトの数を表したものですが、坂本勇人選手はゴールデングローブ2012ホルダー井端選手の186を上回る244を記録しています。つまり、ゴールデングローブ2012受賞者である井端選手より多くのアウトを積み上げています。坂本選手は井端選手よりもエラーが多いのは事実ですが、より多くのアウトを取っているという事実は間違いなく存在するのです。point 349 | 1

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坂本勇人はエラーする選手というイメージがあったのか


写真:ピクスポ!【Peek-Sport】

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ゴールデングローブ、ベストナインは報道各社のスポーツ担当記者が投票することによって決定します。つまり、こういった守備指標よりも圧倒的に印象やイメージが受賞の可否を左右する、と言っても過言ではないのです。ゴールデングローブ2012ホルダーである井端選手はゴールデングローブ2012以前にも何度も受賞した経験のある上手い遊撃手の代名詞でした。一方、坂本勇人選手は新人の頃から積極的に守るがイージーなミスも多くする選手、という印象はファンの中にも少なからずありました。そういった印象の違いが井端選手と坂本勇人選手に投じられた票数に現れたのかもしれません。point 274 | 1

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坂本勇人選手は球界を代表する遊撃手


写真:Number Web – 文春オンライン

守備指標や失策数が劇的に改善した年であっても、ゴールデングローブ2012受賞はならなかった坂本勇人選手ですが、現在は打って守れる選手の代名詞となっています。ゴールデングローブ2012受賞者の井端コーチの元で2016年、17年に2年連続でゴールデングローブ賞を受賞しました。パワフルな打撃に目が行ってしまう華やかな選手ですが、坂本勇人選手の守備の美技からも目が離せません。

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