元大阪府知事の橋下徹氏が11日、フジテレビ系「日曜報道THE PRIME」(日曜・前7時半)に生出演。
笑顔で「NHKをぶっ壊す」のメッセージを打ち出し、参院選で1議席を獲得した「NHKから国民を守る党(N国)」について言及しました。
今年7月に行われた参院選では、新興勢力である「NHKから国民を守る党」(「N国党」)が議席を獲得したことが大いに話題となりました。
N国党は、自身もNHKにかつて在籍していた立花孝志氏が率いる政党なのですが、公然とNHKを批判するその姿は、従来の政党とは違って一風変わったイメージを与えました。
あろうことか、NHKの政見放送で「NHKをぶっ壊す」と叫ぶ姿は、またたく間にインターネットを中心に話題を集めていきましたね。
そんななか、橋下氏は11日、同番組に生出演し、今最も話題になっているN国について以下のように評価しました。
「最初に組織も何もなくて票を集めようと思ったらバァーンとメッセージ出さないといけないんですよ。大騒動を起こさないといけなくてね。NHKをぶっ壊すって、ボクも霞ヶ関をぶっ壊すとか大阪市役所をぶっ壊すとか言っていたんで。その後に有権者のみなさんが聞く耳を持ってくれた時に何を伝えるかです」と示しました。
その上で「もともと野党なんて何も実行できない存在なんですから、こうやって地上波にのって1議席ですよ、これだけ地上波にのってね。何かNHKに問題あるのかなって多くの国民がこうやって関心を持つこれだけで大成功です。あとはいかにまじめに政策を語っていくかっていうことです」と提言しました。
橋下氏が言及するように、N国が政策をどのように語っていくかということが今後の大きな課題・ポイントとなってくるでしょう。
とはいえ、N国の政策は極めてシンプルで、一律強制でNHKに受信料を支払うのは不当であるとして、放送スクランブル化を訴えています。
まさにこれが実現されれば、受信料を支払った人のみが視聴することができ、WOWOWやスカパー!のような有料放送と同じ仕組みとなるわけで、NHKを見たくない人は受信料を支払わなくてもいいということになります。
この風変わりなシングル・イシュー政党が支持を集めている背景には何があるのでしょうか。
この橋下氏の発言を受け、ネット上では以下のようなコメントが寄せられています。
「問題大ありだ。そもそもNHKが無くても生活する上にも生命維持にも困る事は何も無いのだ。それなのに強制的に電波を売りつけてカネを取るのは、法律の方が間違っている。改正すべきだ。電波の押し売りはどう考えても理屈が通らない。」
「政府が忖度し続けるNHKの運営は問題だらけ。是非スクランブル化だけじゃ無くて組織全体にメスを入れる様に国会で問題提起して欲しい。」
「橋下氏のおっしゃる通りだな。参議院で僅か1議席だけの超弱小の党(衆議院では丸山氏が入党し渡辺氏が共闘したから僅かだが参議院より勢力はあるが…)が、これまで政治課題として取り上げられることなど殆ど無かったNHKに関して国民の意識や関心を持たせただけでも、ある意味で画期的だと思う。このN国と立花氏の活動は、これからも国民の注目するところとなるのは間違い無いし、NHKとの闘いはまだ始まったばかりだから、この二者の動きからは目が話せないと思う。」