フジテレビの番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー、木村花さん=当時(22)=が誹謗中傷を受けて自死した問題を巡り、母親の響子さん(45)が6日、出演者の健康状態の管理や中傷への対処などの安全配慮義務を怠ったとして、フジテレビと番組制作会社を相手取り、慰謝料など計約1億4200万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
テラスハウスは男女6人が共同生活する中で恋愛模様を描くリアリティー番組。訴状によると、花さんは令和元年9月から番組に出演し、翌2年3月に入居者の男性とのトラブルで花さんが激怒する場面がインターネット配信されると、SNSで大量の中傷が寄せられ、花さんは5月に自ら命を絶ちました。
この問題がネット上でも大きく波紋を呼びました。また、木村さんの母によると、「出演者の心身の健康を損なわないようにする義務を怠った」として、『テラスハウス』を制作したフジテレビ、『E&W』(旧名:イースト・エンタテインメント)、『イースト・ファクトリー』の3社に対して、約1億4,200万円の損害賠償を求めて訴訟を起こしたとのことです。
木村響子さんは提訴に踏み切った理由について「裁判は避けたかったが、(フジテレビ等に)一度も真摯な対応をしてもらえず、やむを得ず提訴した。若い人たちが夢を搾取されるようなことは、これ以上起きてほしくない」などとも語っています。これに対してネット上では、
- 世間では忘れられてきてるけどお母さんは一生辛いよね 頑張れるところまで頑張ってほしい
- 誹謗中傷した人間が悪いけど、出演者への配慮をせずに放送したテレビ局が悪い。親族にきちんと償うべき
- 自分たちも自殺のきっかけを作ってるのに気付いてないふりして、”悩みのある人の相談窓口” って番組でおススメしてるのマジであたおか。
などといった声が上がっています。
これに対してフジテレビは「訴状が正式に届いていないのでコメントは控えさせていただきます」、製作会社側は「訴状が届き次第対応を検討したい」とコメントしていますが、木村響子さん側の主張、番組制作サイドの問題点がどこまで認められるのかに注目していきたいですね…。
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