10代の思春期にはほとんどの人が訪れる反抗期。何かと親に反感を持ってしまいがちですが、殺したいと思うまでの感情を抱くことはまずないでしょう。しかし、このほど『PEOPLE.
com』『New York Post』『Tampa Bay Times』が伝えたアメリカで逮捕された17歳の少女は、殺し屋を雇うほど両親に憎しみを持っていたようです…。
米フロリダ州レイク郡ウマティラ在住の女子高生アリッサ・ハッチャー（Alyssa Hatcher、17）が今月9日、ウマティラ警察に逮捕されました。アリッサはその2日後、両親を殺害するために何者かを2人雇ったとし、2件の罪で起訴され、裁判所に出廷しています。
レイク郡保安官事務所によると、アリッサは母親の財布からデビットカードを盗み取り、ATMで500ドル（約54000円）を引き出して100ドル（約10800円）分のコカインを購入。残りの400ドル（約43200円）は両親の殺害を引き受けてくれる者に払うため友人に預けたというのです。
両親の殺害がなかなか実行されないことに我慢できずアリッサはその後新たに黒人の男に依頼。デビットカードを使って900ドル（約97300円）を口座に振り込みました。
しかし、アリッサとは別の高校に通う友人が、学校駐在警察官にアリッサのことを暴露。アリッサの悪事が明るみに出ることになったのです。
その友人は「アリッサが両親を殺害するため、2人の殺し屋に大金を払った」と告白。これを受けたレイク郡保安官事務所の捜査が入ることとなりました。
一方、財布にあったデビットカードが無くなっていることに気付いたアリッサの母親は、銀行のアカウント情報を確認すると、ATMからお金が引き出され、知らない口座に送金されている形跡を確認。今月8日に詐欺に遭ったとして警察に通報していました。
しかし、母親はアリッサの部屋で送金された口座番号と一致しているメモを見つけ、そのことに気付いたそう。そして母親が警察に通報した翌日、アリッサは逮捕されることになりました。彼女は両親を殺害するための動機にについては明らかにしていないようです。
同保安官事務所のフレッド・ジョーンズ巡査長（Fred Jones）いわく「アリッサの詳しい動機を調べている最中だが、アリッサがSNS上で両親のことをひどく嫌っていると思われるコメントをしていた」と話しています。
アリッサの母親はフロリダ保健省の看護師をしており、父親は継父で隣の市のクラーモント警察で警部補をしているとのこと。フレッド・ジョーンズ巡査長は「両親は善良で素晴らしい人達です。これは何等かの理由でアリッサが単純に両親が気にくわないということと思われます」とコメントしています。
10代の敏感な年ごろはひとつやふたつ親に不満を抱くことはあるかもしれません。しかし、なぜそこまで….。実の子どもに殺されそうになる親の気持ちを考えるといたたまれません…今後、親子関係が回復することを願いたいものです。