X
    Categories: LIFE

壮絶な最期!クマを撮影し続けたグリズリーマンとは?


アメリカのグリズリー保護活動家ティモシー・トレッドウェルは、12年間毎年アラスカの国立公園に滞在し、どう猛なグリズリー(熊)に対し全く武器を持たずハンディカメラで撮影し続けました。危険なグリズリーを家族のように愛し、人々は彼を「グリズリーマン」と呼ぶようになりました。
2003年グリズリーに襲われ悲劇の最期を遂げるが、2005年にはアメリカ映画「グリズリーマン」で彼の12年間のドキュメンタリーが描かれています。

 

野生の熊に傾倒した理由


写真:carboncostume.com

1957年アメリカ出身のトレッドウェルは俳優を目指すも挫折し酒びたりの生活を送っていました。元々動物がとても好きでしたが、その時に救われたのがグリズリーでした。

ADVERTISEMENT

映画「グリズリーマン」のインタビューで、彼の両親は彼が大学に入るまでは普通の青年だったと語っています。


写真:Filmarks

ADVERTISEMENT

この作品は第31回ロサンゼルス映画批評家協会賞・第71回ニューヨーク映画批評家協会賞でドキュメンタリー映画賞を受賞しています。

生前、グリズリーを研究していたトレッドウェルは、熊を見にアラスカに行きました。そこで初めて野生のクマと出会い挫折から立ち直ります。彼はクマとの運命的な出会いのおかげで回復したと考えました。1990年の33歳から活動し、2001年44歳のトレッドウェルは、テレビと環境界の両方からメディアの注目を集め、環境活動家として目立つようになります。有名になりたい彼の夢を叶えたのはグリズリーだったので、成功するほどグリズリーにますますのめり込むようになりました。point 289 | 1

ADVERTISEMENT

そして2003年の46歳の時、世界を震撼させる最期を遂げることになります。最期のビデオテープには自分を襲う年老いたグリズリーの映像が撮影され記録に残っています。


写真:電撃ランキング

ADVERTISEMENT


写真:フォートラベル


写真:Naverまとめ

ADVERTISEMENT

その後カトマイ国立公園で一緒にいた医師助手である恋人と一緒に襲われ亡くなります。

 

グリズリーマンとして有名になる


写真:キネマ忘備ログ

ADVERTISEMENT

人間が住んではいけない保護区域にテントを張り野生のクマたちを観察し続けるようになりました。自然界のグリズリーを多くの人に見てほしいとカメラを回し続けた彼の活動には賛否両論の声が上がります。野生動物と距離が近すぎという声もあれば応援する人など様々でした。色々なメディアに登場し、「グリズリーマン」として有名人になっていきました。

ADVERTISEMENT


写真:画像,動画,言葉でつながるTriangleSight.Net

かつては得意の水泳でスポーツ特待生として大学に進学するも体を壊して断念、挫折感を味わい大学を中退します。生き辛い人間社会から挫折し、それでも再起をかけて生まれ変わろうとした時に出会ったのがグリズリーでした。彼は孤高な存在としてのグリズリーに憧れていたと言われています。

ADVERTISEMENT

トレッドウェルは自分以外にグリズリーを守る人はいないと言っていますが、グリズリーは政策で保護されており、彼のような保護活動家がいなくても密猟などの心配はないと言われます。

彼の残した映像の中のグリズリーとアラスカの動物たちは立派で心に残るものがあります。

ADVERTISEMENT


写真:にちプチ


写真:ameblo

ADVERTISEMENT

また彼自身の不器用で危なっかしい子供のような一面も人間らしいです。

2006年にはトレッドウェルをモデルにした映画「The Man Who Loved Grizzlies」がレオナルド・ディカプリオ主演で映画化されています。

ADVERTISEMENT


Pinterest


写真:Marty Stouffer’s Wild America

ADVERTISEMENT


写真:wildamerica.com

トレッドウェルの伝記本を原作にしています。

 

まとめ


写真:シネマテーク備忘装置

ADVERTISEMENT

映画「グリスリーマン」は1時間44 分の映像で、放送映画批評家協会賞・インディペンデント・スピリット賞・ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞にもノミネートされています。

ドイツの映画監督ヴェルナー・ヘルツォークは100時間以上のトレッドウェルの映像を基に、ドキュメンタリーを制作し多くの賞を受賞しました。
またディカプリオは生前からトレッドウェルのファンで、かつ後援者でもあり資金を援助するほど熱心に応援しています。

ADVERTISEMENT